2013年9月28日土曜日

楽曲分析講座 & コンフェランスのご案内


日仏現代音楽協会の主催による第4回目の企画は、パリ国立高等音楽院名誉教授およびエコール・ノルマル音楽院教授である、作曲家のエディット・ルジェ女史による楽曲分析講座です。
ルジェ氏はフランス学士院芸術アカデミーやフランス音楽著作権協会などから数多くの賞を受けている著名な作曲家であると同時に、40年を超える音楽の高等教育のキャリアを持つすぐれた教師でもあります。今回は現代の室内楽で最も重要なレパートリーのひとつであるブーレーズの「デリーヴ Ⅰ 」の分析とルジェ氏自身の作品解説を中心に、作曲家・教育者としての豊富な経験をたっぷりと語っていただきます。現代を生きる作曲家の創作の世界に触れてみたい方、本場フランスの作曲教育に興味のある方はぜひお気軽にご参加ください(制作協力:アンサンブル室町)。


講師プロフィール

エディット・ルジェ Édith  Lejet 


1942年パリ生まれ。パリ国立高等音楽院にてアンドレ・ジョリヴェ、アンリ・デュティユーらに師事。同音楽院にて5つのプリを獲得した後、フランス学士院芸術アカデミーの給費作曲家としてマドリードのカーサ・ベラスケスに滞在。ローマ賞第2位、フランス音楽著作権協会(SACEM)大賞など受賞多数。
作品はソロ曲からオーケストラ・舞台音楽まで多岐にわたり、Durand, Lemoineなどから楽譜が出版されている。1972年よりパリ国立高等音楽院のエクリチュール科目の教授を歴任し、現在はパリ・エコールノルマル音楽院作曲科教授。

オフィシャルサイト:
http://www.edith-lejet.com




日時
1027() 17:00 20:00 
会場:STUDIO1619 グリーンStudio (西武有楽町線「新桜台」徒歩1分)


内容
1部:楽曲分析
フランスの巨匠、ピエール・ブーレーズの代表作のひとつ「デリーヴ Ⅰ 」を取り上げ、その構造や書法の特徴などを明らかにする。また、ルジェ氏が長年にわたり教鞭を取られた、パリ国立高等音楽院の「20世紀のエクリチュール」クラスについても紹介する(通訳:台信遼)

2 : 自曲解説&コンフェランス
氏の創作についての講演を行い、作品を会場で演奏する。講演後は質疑応答やディスカッションを行う(演奏曲目 Fleurs d'opale pour piano大須賀かおりpno. )


参加費用・対象
聴講料 2,000
専門的な知識の有無に関わらず、興味のある方はどなたでも聴講可能です(定員約30名)


お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
03-5389-0317(Fax
メール:nichifutsugenon@yahoo.co.jp


※また当講座の前日10月26日(土)には、和楽器と西洋古楽器を組み合わせた音楽家集団、アンサンブル室町によってルジェ氏の新曲「風景の秘密」が初演されます。こちらもぜひ合わせて足をお運びください(フライヤー 




2013年9月13日金曜日

いよいよ明日!即興演奏ワークショップ&コンサート


いよいよ明日から日仏即興演奏ワークショップが始まります。パリ国立高等音楽院のふたつの即興演奏科にそれぞれ学び、即興を演奏表現の一環として多方面で活動していらっしゃるサックスの大石将紀さんとピアノ・作曲の神﨑えりさん。おふたりのワークショップに加えて、作曲家・演奏家・哲学者を交えたシンポジウム、パネラーたちによるミニコンサートと盛りだくさんの内容です!講師によるレッスンの受講はすでに定員に達しておりますが、ミニコンサートやレッスンの聴講はどなたでもご参加いただけますので、ぜひ会場へ足をお運びください即興演奏の世界を覗いてみたい多くの方々のお越しをお待ちしております。



講師

  神﨑えり(作曲家・ピアニスト・即興演奏家)

国立音楽大学作曲学科を首席で卒業後、フランスに渡り、パリ国立高等音楽院に入学。エクリチュール科の学位を最優秀の成績で取得。また、同音楽院即興演奏科 (improvisation au clavier)に日本人として初めて、ピアノ部門では女性としても初めて合格・卒業する。
在仏中より音楽活動を積極的に行っており、作曲家として国内外の演奏家達への作品提供多数、即興演奏家・ピアニストとしてはフランス、イタリア、日本、韓国、アメリカ合衆国において多くのコンサート、フェスティバル等に出演。ダンサー、喜劇俳優、映像作家など、異なるジャンルのアーティストとのコラボレーションも多数。また、近年はピアノソロ即興演奏による無声映画伴奏に特に力を入れており、これまでに無声映画伴奏ピアニストとして、欧州の国際映画祭において招待演奏を行い、高い評価を得ている。
作曲を福士則夫、作曲理論を野平多美、ピアノ即興演奏をJ-F.ジジェル、T.エスケッシュ、の各氏に師事。

  大石将紀(サクソフォン奏者)

東京芸術大学、同大学大学院修士課程修了後、2001年渡仏しパリ国立高等音楽院に入学。在仏中文化庁派遣芸術家海外研修員として研鑽を積む。サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を全て最優秀の成績で卒業。さらに大学院課程室内楽科に進み2007年に修了。在仏中に即興演奏でポンピドゥーセンター、ルーブル美術館などのプロジェクトに参加。また舞踏ダンサー保坂一平と即興音楽のデュオ作品「蛹化の女」の公演をパリで重ね、後に故ピナ・バウシュ氏より国際ダンスフェステバルNRW2008(ドイツ)に招待され公演を行った。 
2008年に日本に帰国。東京オペラシティ文化財団主催「B→C 100」でデビュー、朝日新聞などの批評欄で高い評価を得た。これまでにサントリーホール芸術財団サマーフェスティバル、東京オペラシティ財団のコンポージアム、横浜みなとみらいホールJUST COMPOSEDなどに出演。NHK-BSクラシック倶楽部にて「ガーデン・オブ・ラブ 大石将紀スタジオコンサート」が放映されるなどメディア上でも活躍している。また大人や子供を対象にした即興のワークショップを展開中。洗足学園音楽大学、東邦音楽大学、大学院非常勤講師 www.m-oishi.com


第1部「即興演奏ワークショップ」

9月14日(土) 13時~17時 渋谷区文化総合センター大和田 練習室3 (渋谷駅)
 カテゴリーA : 鍵盤楽器による即興演奏クラス−1 (講師: 神﨑えり)

9月15日(日) 13時~16時半 エナスタジオ (代官山駅・恵比寿駅)
 カテゴリーA : 鍵盤楽器による即興演奏クラス−2 (講師: 神﨑えり)
 カテゴリーB : それぞれの専攻楽器による集団即興演奏クラス (講師: 大石将紀)
 
第2部「シンポジウム&ミニ・コンサート」
9月15日 16時半~19時 エナスタジオ (代官山駅・恵比寿駅)
 シンポジウム
  司会: 夏田昌和(作曲/企画構成) 
  パネラー: 大石将紀(Sax.)・神﨑えり(Pn./作曲)・台信遼(作曲)・大須賀かおり(Pn.)・
        村上祐子(哲学者)
 ミニ・コンサート
  あるテーマに基づいた大石将紀と神﨑えりそれぞれのソロ即興演奏
  上記即興と共通のテーマに基づく台信遼による新作(演奏:大須賀かおり)
  朗読されるお話に合わせた即興演奏(神崎)
  図形的楽譜による作品の演奏例(大石)ほか
  

聴講及び第2部への入場料  

9/14(土) ワークショップ聴講料 : 2,000円
9/15(日) ワークショップ聴講料+第2部入場料 : 2,000円 (第2部からご来場の場合も同額)
両日続けてご来場の場合 : 3,000円


お問い合わせ

日仏現代音楽協会事務局
03-5389-0317(Fax兼)
nichifutsugenon@yahoo.co.jp


2013年9月1日日曜日

会員の演奏会・公開講座情報(2013年9月)


リレーション '70 第2回演奏会

2013年9月8日(日)  14:00開演(13:30開場)
東京オペラシティ・リサイタルホール(京王新線初台駅下車)
チケット:一般 3,000円 学生 2,000

出演:
野口龍・永井由比(フルート)
三瀬俊吾(ヴァイオリン)
大須賀かおり(ピアノ・会員

プログラム:
三善晃:オマージュ(1970)
末吉保雄:コレスポンダンスⅢ・Ⅳ(1979, 80)
池辺晋一郎:トリヴァランスⅠ(1971)
江原大介:ハウリング(委嘱新作)
一柳慧:トライクローム(1975)
肥後一郎:テルツェット(1978)
小倉朗:フリュート・ヴァイオリン・ピアノのためのコンポジション(1978)

チケット予約:info.relation@gmail.com
お問い合わせ:03-3719-7893(三瀬)


東京現音計画 #01
〜イタリア特集I:コンポーザーズセレクション1・杉山洋一〜

2012年9月13日(金)  19:00開演(18:30開場
杉並公会堂小ホール(中央線荻窪駅下車)
チケット:  前売:一般 3,000円、大学生 2,500円(当日券は各500円増)
                高校生以下:無料(要予約、先着20名まで)未就学児の入場はご遠慮ください。

出演:
杉山洋一(プログラム監修、指揮
有馬純寿(エレクトロニクス)
大石将紀(サクソフォン・会員)
神田佳子(打楽器)
黒田亜樹(ピアノ)
橋本晋哉(チューバ・会員)

プログラム:
杉山洋一:五重奏(アフリカからの最後のインタヴュー)(2013) 委嘱初演
杉山洋一:ファンファーレ(2011)チューバのための
ピエールルイージ・ビッローネ:マニ・モノ(2007) スプリングドラムのための 
アルド・クレメンティ:いと高きところに(1999)サクソフォン、ピアノ、チューバ,打楽器
アルド・クレメンティ:Collage II (1960) テープ上演
ブルーノ・マデルナ:ディアロディーア(1971) サクソフォン、チューバ版
ジョルジョ・ネッティ:最後に、かたわらで(翼の生えた)(2005) サクソフォンのための
ニコラ・サーニ:空間概念 期待(1997)ピアノとテープのための
フランコ・ドナトーニ:Quartetto III(1961)  テープ上演

チケット予約、お問い合わせ:東京現音計画事務局   03-3921-4309
オンラインチケット販売:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tickets/


ストラスブール現代音楽祭 MUSICA
La Nuit Hallucinée

9月21日(土)  17:00開演
ストラスブール国立劇場コルテスホール(フランス)
チケット:一般 20ユーロ  割引 16ユーロ

出演:
Ensemble Multilatérale
阿部加奈子(指揮・日仏現代音楽協会代表) 
Nicolas Crosse(コントラバス)
Charles Berling(語り)
Isabel Soccoja(ソプラノ)
Sebastian Rivas(ミキシング)
Maxime Le Saux(音響技術(IRCAM))

プログラム:
Yan Maresz  Entrelacs (1998) 
Martin Matalon Trame XI (2011)
Sebastian Rivas "La nuit hallucinée" (2011) (2011年度Prix ITALIA受賞作品)

詳細情報(フランス語):


(公財)青山財団助成公演 
安田結衣子ピアノリサイタル 

2013年 9月23日(月・祝)  15:00開演(14:30開場) 
京都青山音楽記念館 バロックザール(阪急嵐山線上桂駅下車)
チケット:前売 2,500円(当日券は500円増)   未就学児の入場はご遠慮ください。


出演:安田結衣子(ピアノ・会員)

プログラム:
ドビュッシー:ピアノのために 
メシアン:「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」より 
クセナキス:六つのシャンソン 
デュサパン:練習曲第4番
松宮圭太(作曲・会員):委嘱作品(世界初演) 
坂田直樹(作曲・会員):委嘱作品(世界初演) 
安田結衣子:新曲(世界初演) 
ブーレーズ:アンシーズ(2001年版) 


チケット予約 :
青山音楽記念館 ☎075-393-0011 チケットぴあ ☎0570-02-9999(Pコード 202-513) 
※セブンイレブン、サークルK、サンクスでも購入可
お問い合わせ:yuikoyasuda@gmail.com