2016年9月25日日曜日

会員の後援演奏会情報(2016年10月)

Tokyo Ensemnable Factory vol.7『望月京の音世界』vol.1 - 室内楽 -



今や日本を代表する作曲家として各方面に知られ、持ち前のクリエイティヴな音楽感によってとりわけ若い世代に支持されている望月京の室内楽を存分にお楽しみいただける一夜です。今回、作曲者自身による構成プログラミングが実現し、望月京が真に自分の音楽の在り方、聴き方を提示した非常に貴重な演奏会になる予定でございます。

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2016年10月6日(木)19:00開演(18:30開場)
杉並公会堂小ホール(中央線「荻窪」駅下車)
チケット:一般 3,000円  学生 2,000円(全席自由、当日500円増)

プログラム(本公演は休憩無しで行います):
素粒子―インテルメッツィ III (2010)  Quark - Intermezzi III
Percussion 上野信一

トッカータ (2005) Toccata
Recorder 鈴木俊哉/箏 吉澤延隆

青い森にて (1998) Au bleu bois
Oboe 大植圭太郎

インテルメッツィV (2013) Intermezzi V
Accordion 大田智美/Viola 藤原歌花

赤い大地 (2005) Terres rouges
Violin 亀井庸州、松岡麻衣子、Viola 藤原歌花、Violoncello 細井 唯


【作曲者からの言葉】
巷に音楽があふれ、喧噪の中で聞き流されてゆく状況で、だれに向けて、何のために、何を書くのか?
近江典彦さん(Tokyo Ensemnable Factory 代表・音楽監督)の肝煎で、このたび、独奏から4 人までの小さな編成による5 つの作品が演奏されることになり、改めて顧みると、90 年代後半に職業作曲家として活動し始めた頃から、私は常に、「言葉や理屈を超えたところで何かが理解できる感覚」を求めて音楽をつくってきたのだ、と気づきました。
聴きにきてくださるみなさま、演奏してくださる盟友たちと、音楽を介して言葉を超えた意識や感覚の交歓ができるならば、これほどの僥倖はありません。
望月京

ご予約・詳細情報:https://www.ensemnable-factory.com/TEF/concert/20161006

助成:芸術文化振興協会
協力:(学)東京音楽大学(株)東京コンサーツ
主催:Tokyo Ensemnable Factory
後援:日本現代音楽協会、日仏現代音楽協会

2016年9月8日木曜日

小林真理先生 マスタークラス受講生募集&体験レポート

9月19日(月・祝)、20日(火)に行われる、小林真理先生のマスタークラス。沢山のお申し込み・お問い合わせをいただき、誠に有難うございます。
受講生の定員が残り僅かとなっておりますので、ご興味をお持ちの方はどうぞお早めに事務局までお問い合わせくださいませ。

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日時
2016年9月19日(祝・月)、20日(火)
両日とも13時〜20時

会場
川崎市内の練習室
※お申込時にメールにてご案内いたします。

対象
受講生   
- 声楽を専門的に学ばれている方
- フランス歌曲やフランス語オペラを学ばれたい方
- 声楽分野でフランスへの留学を希望されている方
- フランスにおける声楽教育を体験されたい方
- 声楽の初心者やアマチュアで学ばれている方

聴講生
-専門的な知識の有無にかかわらず、興味のある方はどなたでもご見学可能です。メールにて事務局までお申し込みください。
-レッスンの妨げにならない範囲での入退場は自由です(お申し込み後に当日のタイムテーブルをお送りいたします)。

レッスン形式
- 原則としてお一人様1時間の個人レッスンとなります。上記の日時内でご希望の時間帯を、お申し込み時にお知らせ下さい。お一人で2時間続けての受講や、2日間にわたって複数枠の受講も可能です。
- 受講曲目は自由です。2、3曲程度ご用意下さい。事前に講師ともご相談いただけます。
- 伴奏者はご自分でお連れいただくか、協会事務局からのご紹介も可能です(紹介の場合の奏者への謝礼は、1枠につき5,000円となります)。
-受講生は、他の受講生のレッスンも自由にご見学いただけます。

参加費
-受講料 : 22,000円(複数枠をお申し込みの場合、2枠目からは各18,000円)
-聴講料 : 各日2,000円、両日で3,000円


お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局






・先月、地中海に浮かぶコルシカ島にて行われた小林真理先生のマスタークラスに参加された生徒の方から、体験レポートをお寄せいただきました。こちらもぜひ御覧ください。

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16e édition Les Rencontres de Calenzana 小林真理先生マスタークラス体験レポート
和田 乃里恵

美しく青く晴れた空、夕暮れには赤に染まる山々、透き通り信じられないほどの色の変化を見せる海、無数の星々、なにより軽やかな空気に囲まれたコルシカ島カレンツァーナで音楽三昧の日々を過ごすことができ、とても幸せな夏でした。

8月17日から22日までの滞在の間ずっと快晴で、私たち受講生は着いたその日からほぼいつも真理先生に同行し、音楽祭の期間中は毎晩開催される Musique classique et contemporaine の演奏会に通い、Calenzana の市役所で毎日午前・午後とご存じ先生のエネルギッシュなレッスンを受け、オレンジの木の下で直前まで舞台で演奏していた奏者達と土地の名産を食し、海で泳ぎ、山でハイキングをし、コロンブスが立ち寄った町 Calvi や付近の村を散策し(レモネードが美味しいです!)、真理先生の二夜の演奏会を聴き、最終日には棚田さんの伴奏で演奏を披露、という充実した日々でした。

先生のマスタークラスでは、発声のあとに各自で用意した曲を歌い、それぞれのアドバイスを皆で一緒に聴き合います。自分が歌うだけでなく仲間のレッスンを聞くことも先生は大変重視しておられ、それは自分が夢中になっているときには分からなくなりがちな歌の要素が明確になる大切な時間で、長く師事させて頂いておりますが毎回気づきがあり、自分自身を発見したり驚いたり、面白いと思います。もちろん、若いうちに早くから身に付けるに越したことはありませんが、できる範囲で歌い続けたいとも思います。

18日には今回の音楽祭のプログラムの表紙にもなった作曲家、今年で生誕150周年を迎えるE.Satie にちなんで HOMMAGE À ERIK SATIEと題された真理先生とピアニストの棚田文紀さんによる演奏会が、眼下に素晴らしい眺望の広がる Église de Zilia で開かれました。お客様も楽しみに聴きにいらしているご様子で会場は盛況、歌の素晴らしかったことだけでなく、コルシカ島の大自然の力にも劣らないと思うような爆発的エネルギーを感じる瞬間がありました。前半の G.Mahler の  Des Knaben Wunderhorn の後、後半最後のCharles Ivesの Melodies がそれで、私などは怖ささえ覚える程の迫力でした。
真理先生はそのあと皆と食事を済ませられ、翌朝からは受講生のレッスン、21日の夜には音楽祭の主会場である Calenzana  Église Saint-Blaise で W.A.Mozart のオペラアリアをクラリネットの Domminique Vidal、ピアノのDenisPascal との共演で歌い、低音から高音までの超絶技巧に想いを込めて届けてくださいました。

最終日の受講生による演奏披露には、土地の方々や役所の方、そして真理先生も数々の映画音楽でコラボレーションされている、コルシカ島の男声コーラスグループ A Filettaの一員で音楽祭のDirecteur Artistiqueでもある Jean Sicuraniさんも聴きに来てくださり、私は彼らの新作CD「castelli」にサインをもらい大満足でした。G.Fauré の mandoline も歌うことができましたし、今回教えを受けて気づいた感覚を忘れずに、今後の励みにしたいと思います。私たち受講生5人は、この短い期間に日本語「あんたがたどこさ」(夏田昌和編曲)の合唱にも取り組み、無謀にも勇敢に披露しましたが…是非もう一度機会を頂きたいです。

最後になりましたが、今回このような貴重な機会を設けてくださった真理先生に心より感謝申し上げます。
受講生の伴奏もしてくださった棚田さん、楽しく一緒に過ごした皆さん、夢のような贅沢な時間を本当に有難うございました。


2016年9月1日木曜日

会員の後援演奏会情報(2016年9月)

ROSCO15周年記念リサイタル 















アメリカの偉大な抽象表現主義の作家マーク・ロスコの名前に名を冠して結成した「ROSCO」。気が付けば15年の歳月が経ちました。ロスコの作品の二色の色彩のように、二人の個性を照らしあいながら過ぎた15年、その間に生まれた沢山の作品、多くの出会いに感謝し、15周年記念リサイタルを開催致します。

今回のプログラムで取り上げるのは、現代音楽界の巨匠スイスのホリガー、ロシア(タタール)のグバイドゥーリナ、そして20世紀音楽の先駆者としての評価が高まる近代チェコの作曲家ヤナーチェク。三人の音楽は何れも、音がそれ自体に完結せず、背後に濃密な情感や豊かな精神性あるいは物語といったものの存在を感じさせる人間味溢れた雄弁な音楽です。
日本の作曲界からは、斉木由美の揺るぎない強靭な意思の力を漲らせたピアノ・ソロ作品の東京初演と新鋭坂東祐大への委嘱新作。
また、意欲的な活動で独自の世界を作り上げるドイツの作曲家マーンコプフのヴァイオリン・ソロ作品を紹介します。是非ご来場くださいませ!

日時:2016年9月23日[金] 19時開演(18時30分開場)
会場:東京オペラシティリサイタルホール
チケット:全自由席 一般 3,000円 学生 2,500円

演奏:
ROSCO:大須賀かおり(ピアノ・会員)甲斐史子(ヴァイオリン・会員)

プログラム:
Leos Janacek/Violin Sonata(1914/1921)
Claus-Steffen Mahnkopf/Wladimir(1993)
Sofia Gubaidulina/Dancer on a Tightrope(1993/1995)
Heinz Holliger/Lieder ohne Worte(1985-1994)
斉木由美(会員)/歓・JOY(2014)
坂東祐大/(委嘱新作2016)


主催:ROSCO(大須賀かおり 甲斐史子)
後援:日本現代音楽協会 日仏現代音楽協会 桐朋学園音楽部門同窓会 関西桐朋会