2018年11月6日火曜日

「ドビュッシー没後100年&グリゼイ没後20年記念演奏会」開催報告

  先日、10月17日に行われた日仏現代音楽協会「ドビュッシー没後100年&グリゼイ没後20年記念演奏会」は、皆様のお陰で大盛況にて公演を終えることができました。この場を借りて簡単な報告をさせていただきます。

  非常に密度の濃いプログラムに、最高の演奏で応えてくださった演奏家の皆さん、素晴らしい作品と楽曲解説を提供してくださった作曲家の皆さん、会場にて公演を支えてくれたスタッフの皆さん……お名前を書ききれませんが、本当に多くの方々にご協力いただきました。心より感謝いたします。そして何より、会場にお運びいただき、長時間の公演を最後までお聴きいただいた満員のお客様に、篤く御礼申し上げます。
  演奏会当日までさまざまな業務に奔走する毎日でしたが、ホールで最初の一音を聴いた瞬間に今までの疲れがすべて消え去りました。また自分の愛してやまないドビュッシーのピアノ曲を素晴らしい演奏家の皆さんのために編曲することができたのは、本当に幸せな経験でした。 終演後は多くの方々からご好評の声をいただき、肩の荷が下りた気がいたします。
  最後に、今回の演奏会を企画され、準備から当日の指揮にいたるまでそのお人柄と音楽性で我々を力強く導いてくださった夏田昌和先生、本当にありがとうございました!
(台信遼:作曲家・協会事務局長)


  10月17日はおかげさまで超満員のお客様(お問い合わせ頂いたのにやむなくお断りした方々や、当日券を購入出来なかった方々、申し訳ございませんでした)を杉並公会堂小ホールにお迎えし、日仏現代音楽協会「ドビュッシー没後100年&グリゼイ没後20記念演奏会」を賑々しく開催することが出来ました。
  書きたいことは山とありますが、幕開けのクロード・ドビュッシー「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」からフィナーレのジェラール・グリゼイ「タレア」まで、計9曲2時間半(休憩含む)にも及ぶ重量級プログラムを、何れも眼を見張る集中力とテクニック、アンサンブルで演奏して下さった13人の奏者の方々に、まずは心からの御礼を申し上げたいと思います。素晴らしい演奏家と共に音楽が出来ること以上に、作曲家や指揮者として幸せを感じることはありません。
  また、このコンサートのために素敵な新作(カニュ)と編曲作品(パックの踊り)を書き下ろして下さった山本哲也さんと台信遼さんにも感謝。プログラムにドビュッシーとグリゼイの解説をそれぞれ書いて下さった作曲家の神本真理さんと渡邊裕美さん、ありがとうございました。演奏会後も貴重な資料として参照されていくはずです。
  舞台を統括して下さった清水一徹さんをはじめとするステージスタッフの皆さん、受付を担当して下さったホールスタッフの皆さん、長時間にわたって公演を記録して下さった伊藤彰教さんと学生さんにも、大いにご尽力頂きました。コンサートが成立するのは、こうしたスタッフの方々が支えて下さるおかげです。
  協会事務局長として全ての実務作業を統括、従事して下さった台信遼さん、あなたなしにはこの企画は実現し得なかったことでしょう。そしてもちろん最後に、1曲聴くだけでもヘヴィーなプログラムに何曲も続けて耳を傾けて下さった聴衆の皆様、本当にありがとうございました!
  大変だったけど、疲れたけど、心から「やってよかった!」と思えた演奏会でした。師匠、星空の上からみててくれたかな?
(夏田昌和:作曲家・協会会員・公演企画担当)

(ゲネプロの様子から)

  

(プログラムより)

(終演後の打ち上げより)


2018年10月28日日曜日

12/11 第11回小林真理声楽マスタークラスのお知らせ(協会主催事業)

ストラスブール音楽院教授の小林真理先生による声楽マスタークラス、ご好評につき12月の開催が決定いたしました。本場フランスでも高い評価を受けている小林先生の明晰かつエネルギーに満ちたレッスンをこの機会にぜひ一度ご体験ください。
音楽家を目指す声楽家の方やアマチュアの方まで、どなたでも大歓迎です。受講生は定員に達し次第、募集を締め切らせていただきますので、ご興味をお持ちの方は、ぜひお早めに事務局までお問い合わせくださいませ。


日時
2018年12月11日(火)11時〜20時(お申込み状況により翌12日追加の可能性あり)
  
会場
芸術家の家(JR目黒駅東口より徒歩7分)

対象
受講生   
- 声楽を専門的に学ばれている方
- フランス歌曲やフランス語オペラを学ばれたい方
- 声楽分野でフランスへの留学を希望されている方
- フランスにおける声楽教育を体験されたい方
- 声楽の初心者やアマチュアで学ばれている方

聴講生
-専門的な知識の有無にかかわらず、興味のある方はどなたでもご見学可能です。メールにて事務局までお申し込みください。
-レッスンの妨げにならない範囲での入退場は自由です(お申し込み後に当日のタイムテーブルをお送りいたします)。

レッスン形式
- 原則としてお一人様1時間の個人レッスンとなります。上記の日時内でご希望の時間帯を、お申し込み時にお知らせ下さい。お一人で2時間続けての受講や、複数枠の受講も可能です。
- 受講曲目は自由です。2、3曲程度ご用意下さい。事前に講師ともご相談いただけます。
- 伴奏者はご自分でお連れいただくか、協会事務局からのご紹介も可能です(紹介の場合の奏者への謝礼は、1枠につき5,000円となります)。
-受講生は、他の受講生のレッスンも自由にご見学いただけます。

参加費
-受講料 : 22,000円(複数枠をお申し込みの場合、2枠目からは各18,000円)
-聴講料 : 2,000円(日仏現代音楽協会会員は1,500円)


お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
tokko.chene@gmail.com



講師プロフィール 
小林真理(日仏現代音楽協会名誉会員)

鎌倉市生まれ。3歳よりピアノを始め、10歳より中村浩子女史に師事し声楽を学ぶ。

1979年東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業、同大学院修士課程に進み、1981年文化放送音楽賞受賞、第1回日仏声楽コンクールに入選、フランス音楽をより深く学ぶために留学を決意し、1982年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に入学、レジーヌ・クレスパン女史に師事、1987年同音学院のオペラ科を終了、1989年にはウィリアム・クリスティ氏の指導する同音学院の古典声楽科のクラスを1等賞を得て終了する。パリ国立高等音楽院に在籍中の1983年頃より数々の国際声楽コンクールにて受賞(1984年パリのフランス歌曲国際コンクールでフォーレ賞、1988年クレルモン・フェランのオラトリオ・リート国際コンクールではリタ・シュトライヒ・記念大賞)この頃よりバロックから現代音楽に至る幅広い演奏活動を始める。
1993年には その後進学した東京芸術大学博士課程において博士論文『オリヴィエ・メシアンの歌曲研究ーハラウイを中心にー』を書き、博士号を収得する。
コンサート活動においては ピエール・ブーレーズの指揮でシヤトレ劇場でハリソン・バートウィッスルの〔メリヂアン〕のフランス初演、フランス国立管弦楽団、フィルハーモニック・オーケストラと共演、オランダのコンセルトゲボー・ホールにてシェーンベルクの〔4つのオーケストラ歌曲作品22〕、佐渡裕指揮でオーケストラ・ラムルーとマーラーの交響曲第2番、現代音楽作曲家の初演は数多く、アンサンブル・アンテルコンタンポランと数度共演、ロストロポーヴィッチの指揮で小林真理のために書かれたピヨートル・モスの〔スターバート・マーテル〕、最近ではフィリップ・ルルーの新作をロレーヌ国立管弦楽団とフランスとドイツで初演、ヨーロッパのみでなく、アメリカ、東欧、オーストラリアにてもソリストとして活躍している。オペラの分野では ジェフリー・テート指揮によるベルクの〔ルル〕の女流工芸家役、プッチーニの〔蝶々夫人〕のスズキ役、モーツァルトの〔コシ・ファン・トゥッテ〕のドラベラ役、ヴィヴァルディの世界初演〔真実の証〕のルステーナ役などを演じている。
CD録音も多数に及び、モーツァルトの〔レクイエム〕、〔マニュエル・ロ-ゼンタール歌曲集〕、〔20世紀の作曲家の編曲による世界の民謡〕などがあり、最近では、フランスを代表するサクソフォン奏者、クロード・ドラングルとの〔japanese love songs〕、メシアンの〔ハラウィ〕などがある。
1999年にフランス国家教授資格を得て現在ストラスブール地方音楽院で声楽の専任教授を勤め、ニースのアカデミー他、各国でマスタークラスを行い、後進の指導にも情熱をそそいでいる。
(当協会のホームページで小林真理さんへのインタビューを掲載しております。あわせてご覧下さいませ)


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8月に地中海のコルシカ島にて行われた小林真理先生のマスタークラスに参加された生徒の方から、体験レポートとお写真をお寄せいただきました。こちらもぜひお読みください。


コルシカ島スタージュレポート
佐藤千香

東京からCDGでのトランジットを経て、地中海に浮かぶ絶景のコルシカ島へ。コルシカ島北部、Calenzanaという小さな町で真理先生のマスタークラスが開催されました。

Les rencontres de Calenzana というフェスティバルの一部に含まれており、日程は8/17(金)〜8/22(水)の6日間です。Calviの空港で事務局からのお迎えの方、真理先生、同じマスタークラス受講生、フェスティバルの参加アーティストたちと合流し、まずは会場となるCalenzanaの町まで車で向かいました。コルシカ島は海のイメージが強いですが、Calenzanaはトレッキングの名所もある山側の小さな集落です。会期中の住居は趣のあるいわゆる「バカンス貸し」の一軒家を事務局の方が用意して下さり、私たちは女性3名でシェアして楽しい共同生活を送りました。フェスティバルの間、市庁舎内での午前中から夕方までのレッスンと、夜のコンサートが生活の中心になります。とはいえ世界有数のリゾート地コルシカ島でのマスタークラスですから、満喫しないのは残念すぎます。今回のマスタークラスでは、ご自身のリサイタルもフェスティバルのプログラムに含まれてお忙しい中、レッスンとコンサートの合間の時間を縫って真理先生とご主人様がご厚意で海やワイナリーに連れて行って下さり、コルシカ島のリゾート地らしさも存分に楽しむことができました。真理先生の素晴らしいリサイタルの後、ほろ酔いで泳いだ星降る月夜の地中海の美しさは忘れられません!

真理先生とのレッスンは、先生のご指導をすぐにその場で実践できれば新鮮な熱風が体を駆け巡るようにいつも感じられ、うまく実現できないときは頭も体もクタクタになってしまうのですが、どんな時もエネルギーを与えて元気にしてくれたのがフェスティバルのお食事でした。伝統的な、時にはモダンな美味しいコルシカ料理の数々と、日本では東京都心でさえもまだまだ貴重な素晴らしいコルシカワイン、そしてそれらを振る舞ってくださる地元のマダムたちの優しさにすっかりCalenzanaが大好きになりました。ニースやボルドー近郊でも真理先生はマスタークラスをいくつかされていますが、こちらのマスタークラスは随分と趣が異なるように感じます。真理先生のレッスンを集中して受講されたい方。なかなか訪れる機会のないコルシカ島へ、マスタークラス参加の折にぜひいらっしゃって下さいませ。(個人的な感想ですが、Calenzanaの滞在だけでなく、CalviやAjaccioでの延泊を強くお勧めいたします。)





2018年10月27日土曜日

12/1 Mouvement perpétuel特別演奏会(後援演奏会情報)



12月1日(土)14:00開演(13:30開場)
会場:三軒茶屋サロン・テッセラ 
チケット:全自由席 3500円

プログラム:
フォーレの開花期・円熟期から後期の歌曲
 作品46「贈り物」「月の光」から作品116『幻想の水平線』まで
フォーレの重唱曲
フロラン・シュミット / 四重唱と四手ピアノのための『6つの歌』

出演:
ソプラノ:上沼純子・鈴木亜矢子
テノール:武田正雄(会員)
バリトン:土屋繁孝
ピアノ:白取晃司・田中健


お問い合わせ:mtakeda94300@gmail.com

後援:在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
   日仏現代音楽協会
   公益財団法人東京二期会
   NPO法人日本声楽家協会

2018年10月24日水曜日

11/14 リレーション'70 第5回演奏会(後援演奏会情報)



日時:2018年11月14日[水]19:00開演(18:30開場)
場所:渋谷区総合文化センター 伝承ホール

プログラム:
☆三善 晃 オマージュ(1970) [トリオ 野口 / 三瀬 / 大須賀]
☆武満 徹 2本のフルートの為のマスク(1959|60) [フルートデュオ 野口 / 永井]
山本 哲也(会員) アコーディオン(2014) [ピアノソロ 大須賀]
山根 明季子(会員) 柘榴色の曖昧な欠片(2012リレーション’70委嘱作品)  [トリオ 永井 / 三瀬 / 大須賀]
☆三瀬 和朗《Ballade》pour Flute en sol, Flute, Violon et Piano(2018)  [カルテット 野口 / 永井 / 三瀬 / 大須賀]
☆鷹羽 弘晃 国境のない唄(2009) [ヴァイオリンソロ 三瀬]
☆松村 禎三 アプサラスの庭(1971|75)  [トリオ 永井 / 三瀬 / 大須賀]

出演:
野口龍(フルート)
永井由比(フルート)
三瀬俊吾(ヴァイオリン)
大須賀かおり(ピアノ・会員)

チケット:¥3,500(一般)¥2,500(学生)
問合せ先:TEL 080-4091-6491   MAIL info.relation70@gmail.com

後援:桐朋学園芸術短期大学音楽専攻同窓会「桐の音」・日仏現代音楽協会

11/8 うた×箏 八橋検校から現代まで(後援演奏会情報)

江戸時代前期の音楽家である八橋検校の「六段の調べ」から箏と歌の新作まで古典から現代までの作品を歌と箏、そしてクラリネットで演奏します。


2018年11月8日(木曜日)19:00開演(18:30開場)
日暮里サニーホール(山手線線「日暮里」駅下車)
チケット:一般 ¥3000/学生 ¥1500

プログラム:
佐原洸(会員) Trio
近江典彦(会員) Drop 7
趙世顕 Regenboden
八橋検校 六段の調べ
池辺晋一郎 凍る
Nicolas Bacri オフィーリアの狂乱シーン
Harry Crowl Introspeccao I
木下正道 双子素数 II


出演:
薬師寺典子(ソプラノ・会員)
吉原佐知子(箏、十七絃)
岩瀬龍太(クラリネット)


ご予約・お問い合わせ:
「うた×箏」実行委員会 
090-7739-3116
e-mail : sehyon005@gmail.com



2018年9月30日日曜日

10/12 第4回楽曲分析講座『グリゼイ《タレア》の時間構造―相反するものの収束と拡散』(協会主催事業)

  毎回さまざまなテーマで楽曲の詳細な分析を行い、ご好評をいただいている日仏現代音楽協会の楽曲分析講座。第四回の開催が決定いたしました。
  今回は『グリゼイ《タレア》の時間構造―相反するものの収束と拡散』と題して、戦後のフランス現代音楽を代表する作曲家、ジェラール・グリゼイの音楽を採り上げます。
ジェラール・グリゼイ(アラン・ゴーサン氏提供)
  今年で没後20年を迎えるグリゼイの作品、そしてその音楽語法の源となっているスペクトル音楽 Musique spectrale の潮流は、現代の音楽を考える上できわめて大きな意味を持っています。
  そしてグリゼイの最重要作のひとつである《タレア》の詳細な分析は、スペクトル音楽に興味を持つ皆様にとって、必聴の内容になることでしょう。

  講師を務めていただくのは、東京藝術大学大学院にて音楽学修士課程を修了し、グリゼイの音楽について造詣の深い作曲家の渡邊裕美さんです。
  さらにパリ国立高等音楽院にて直接グリゼイに師事した作曲家、夏田昌和さんにもご出演いただき、グリゼイの人物についての貴重なお話も伺う予定です。

  トータル・セリエリズム以降のもっとも重要な潮流のひとつであるスペクトル楽派の音楽について、そしてその代表的な作曲家であるグリゼイの音楽についての理解を深める絶好の機会です。専門的な知識をお持ちでない方でも楽しめる内容となっておりますので、ぜひお気軽にご参加くださいませ。
  なお、この講座は10月17日に行われる「ドビュッシー没後100年&グリゼイ没後20年記念演奏会」の関連企画ともなっております。《タレア》をはじめとした演奏会で採り上げるグリゼイの作品や、その他のプログラムについてもご紹介しますので、この講座にご参加いただくことで、より一層コンサートがお楽しみいただけるかと思います。ぜひこちらも合わせてお運びください。


日仏現代音楽協会第4回楽曲分析講座

日時
10月12日(金) 19:00 ~ 21:00

会場
SHAREmeeシェアミィ市ヶ谷会議室 (JR中央線、メトロ南北線ほか「市ヶ谷」駅徒歩3分)
東京都新宿区市谷左内町27-1 LALLAビル2F

講座内容
・スペクトル音楽の背景〜音楽史的要因と社会的要因から
・ジェラール・グリゼイの音楽におけるスペクトル語法
・ジェラール・グリゼイ《タレア》(1986)の分析(以上、渡邊裕美)
・ジェラール・グリゼイの人と作品、10月17日のプログラムについて(夏田昌和)

聴講料
2,000円(当日参加も可能ですが、ご予約をお勧めいたします)
※日仏現代音楽協会会員は500円引
専門的な知識の有無に関わらず、興味のある方はどなたでも聴講可能です。

お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局



講師プロフィール

渡邊裕美 Hiromi Watanabe
作曲/サウンドデザイン


繊細な色彩の移ろいが生み出す仮想の音響空間を求め、電子音響音楽を中心とした音楽制作を行う。CCMC2011にてACSM116賞、Musica Nova 2017 (捷) ミクスト作品部門第1位を受賞の他、Banc d’essai 2013 (仏)、NYCEMF 2016 (米)、 ICMC 2016 (蘭) などにて作品が選出されるなど世界各地で作品が上演されている。
東京藝術大学大学院音楽学修士課程修了後、渡仏。電子音響音楽の制作を始める。2012年、パンタン音楽院にて審査員満場一致の最優秀で電子音響音楽のディプロムDEMを取得し同時にフランス音楽著作権団体(SACEM)より奨学金が授与される。2013年にはサン=テティエンヌ大学にてコンピュータ音楽の職業修士課程を修了。ロータリー国際親善奨学生。


夏田昌和 Masakazu Natsuda
作曲/指揮

1968年東京生まれの作曲家、指揮者。東京芸術大学及び大学院にて永冨正之、野田暉行、近藤譲の各氏に作曲、洗足学園大学指揮研究所にて秋山和慶氏他に指揮法を師事する。パリ国立高等音楽院にてジェラール・グリゼイに作曲、ジャン・セバスティャン・ベローに指揮を学ぶ。’97年に同音楽院作曲科を審査員全員一致による首席一等賞及び音楽院卒業生協会によるEbersold賞を得て卒業。出光音楽賞や芥川作曲賞、Goffredo Petrassi 国際作曲コンクール審査員特別表彰をはじめとする様々な賞を国内外にて受賞。アンサンブル・アンテルコンタンポランやフランス文化省、サントリー音楽財団をはじめとするより数多くの財団や演奏団体、演奏家より作品委嘱を受けている。

2018年9月3日月曜日

10/17 ドビュッシー没後100年&グリゼイ没後20年記念演奏会(協会主催事業)

  2018年は近現代音楽史にとって極めて重要なふたりのフランス人作曲家、クロード・ドビュッシーとジェラール・グリゼイの、それぞれ没後100年及び20年のメモリアル・イヤーとなります。これを機に日仏現代音楽協会では、ドビュッシーとグリゼイの室内楽作品に会員作曲家の作品を加えた演奏会を企画し、皆さまにお届けいたします。




 19183月に55歳で没したドビュッシーと、199811月に52歳で没したグリゼイ。このふたりの早逝の天才は、「音色」や「響き」への着目、既存の形式に依らない統語法や時間構成の探求など、多くの音楽的興味を共にしています。しかし同時に、両者の間に横たわるおよそ80年という時の隔たりは、各々の時代ならではのアプローチの違いとなって現れます――すなわち、ドビュッシーが高次倍音を和声に取り入れ、古典的調性の中に旋法性や全音音階を導入したのに対し、グリゼイはスペクトル解析によって音色=和音を構築し、十二平均律の中に微分音程を導入したように。ふたりの作品を一夜に演奏することで、その共通点と差異とが明瞭に示されることでしょう。
 この演奏会では更に、パリ音楽院にてグリゼイに学んだ斉木由美と夏田昌和の作品、マルセイユにてグリゼイの弟子レジス・カンポに学んだ新鋭、山本哲也の委嘱作も披露されます。
フランスと日本のいくつもの世代を繋ぐ演奏会、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。


20181017日(水) 19:00開演18:30開場)
杉並公会堂小ホールJR中央線ほか荻窪駅 徒歩7分)
一般 3,000円 学生 2,500円 ※前売券の販売は終了しました
当日:一般 3,500円  学生 3,000円
日仏現代音楽協会会員は各500円引

プログラム:(太字は会員)
クロード・ドビュッシー :フルート, ヴィオラとハープのためのソナタ (1915)
ジェラール・グリゼイ:石碑 (1995) 2 Percussionists
山本哲也:カニュ(2018, 世界初演)- Violin, Cello, Piano
ジェラール・グリゼイ:アヌビス (1983) Baritone saxophone solo
斉木由美:アントモフォニー II (2003) Flute, Bass clarinet, Violin, Cello, Piano

ドビュッシー (夏田昌和, 台信遼編曲):『2つの前奏曲』(1909~13 / 2018) Flute, Clarinet, Violin, Cello, Piano
夏田昌和:呼び声 (2018, 日本初演)- Alto saxophone solo  
ジェラール・グリゼイ:プロローグ (1976) Viola solo
ジェラール・グリゼイ:タレア (1986) Flute, Clarinet, Violin, Cello, Piano


出演:(太字は会員)
斎藤和志(フルート)鈴木生子(クラリネット)大石将紀(サクソフォン)佐藤淳一(サクソフォン)鈴木真希子(ハープ)上野信一(打楽器)悪原至(打楽器)
松岡麻衣子(ヴァイオリン)甲斐史子(ヴァイオリン, ヴィオラ)松本卓以(チェロ)
及川夕美(ピアノ)大須賀かおり(ピアノ)夏田昌和(指揮)



ご予約・お問合せ:
日仏現代音楽協会事務局 



主催:日仏現代音楽協会
助成:ローム ミュージック ファンデーション


◎日仏現代音楽協会では、コンサートに先立つ関連企画として、10月12日にジェラール・グリゼイの作品についての講座を予定しております。こちらもぜひ併せてご参加ください。