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2014年4月4日金曜日

レジス・カンポ作曲マスタークラス&コンフェランス開催のご案内

レジス・カンポ作曲マスタークラス&コンフェランス
2014年4月25日(金)

(マスタークラスの受講生、コンフェランスの聴講生ともに定員に達したため、募集を終了いたしました。たくさんのお申し込みをいただき、誠に有難うございました。)


日仏現代音楽協会では、フランスをはじめ世界各地で目覚ましい活躍を続ける作曲家レジス・カンポ氏を講師に招いて、作曲マスタークラス&コンフェランスを開催致します。カンポ氏は阿部加奈子協会代表のご主人であり、ご自身も協会発足時からのメンバーです。今回は阿部代表が指揮者として客演するTokyo Ensemble Factoryのコンサートに合わせての来日となります。この催しは3部構成を予定しており、第1部は受講生の作品にカンポ氏がコメントを寄せディスカッションを行うマスタークラス(作曲公開レッスン)、第2部は阿部加奈子指揮のTokyo Ensemble Factoryが4月23日(水)に演奏予定の作品<Pop-art>の作曲者自身によるアナリーゼ、そして第3部では彼とパリ音楽院グリゼイ・クラスで同門だった筆者夏田も加わり、学生時代の想い出など卑近なことから、今日の芸術音楽の創造に携わる姿勢といった類の遠大な話題に至るまで、自由気ままに語り合おうと思います。今回はまた、奥さまの阿部代表がご自身で通訳を務めて下さるということで、第3部では彼女にも話の輪に加わっていただく予定です。
カンポ氏の書く音楽は、"現代音楽"という言葉からイメージさせられるような難解さや晦渋さとはおよそかけ離れた、底抜けに明るく愉しげでポジティヴなエネルギーに満ちあふれたものです。「知的方法論を駆使して細部まで入念に作り込まれ、繊細かつ複雑な響きを一貫して保ち、同時に幾分客観的でクール、お高くとまったようにも感じられる音楽...」といったフランス現代音楽の一般的なイメージとは全く異なる、現代フランス人 (彼の場合むしろ地中海人と言った方がよいのかもしれませんが...) 作曲家の豊かな音楽世界に、この機会に是非触れて頂きたいと思います。また故郷マルセイユの音楽院で長く作曲科教授の職にあり、近年はパリ音楽院作曲科修了試験の審査員もつとめるなど教授経験も豊富な彼のアドヴァイスは、作曲を学ぶ方々にとっては大きな指針となることでしょう。

講師
Régis Campo レジス・カンポ
1968年マルセイユ生まれ。エクス•マルセイユ大学で哲学を、マルセイユ地方音楽院及びニース音楽院にて作曲を学んだ後パリ国立高等音楽院作曲科に入学。作曲をアラン•バンカール、ジェラール•グリゼイに師事。
1992年、作曲家のエディソン•デニゾフと出会い、彼より「同世代の中で最も優れた作曲家」と称される。
1995年パリ国立高等音楽院を1等賞で卒業。1999年から2001年にかけて、ローマフランス芸術アカデミーの奨学生(旧ローマ大賞)として、ローマのメヂチ荘に滞在。2004年よりマルセイユ地方音楽院作曲科教授。2014年9月にはストラスブール国立歌劇場で、ベルナール=マリー•コルテスの戯曲による新作オペラ「Quai Ouest」が初演される予定。2014年−2015年度ドイツ、ニュールンベルク歌劇場のレジデント•コンポーザー。現在までに160作を超える作品を作曲しており、作品は世界中で演奏されている。これまでの主な演奏者、演奏団体として、フェリシティ•ロット、ケント•ナガノ、ゾルタン•コチシュ、アンサンブル•アンテルコンタンポラン、ロンドン•シンフォニエッタ、アンサンブル•モデルン(フランクフルト)、イザイ弦楽四重奏団、パリジ弦楽四重奏団、ディオティマ弦楽四重奏団、フランス国立放送管弦楽団、フランス国立管弦楽団、バークレー交響楽団、モントリオール交響楽団、トリノ交響楽団、イル•ド•フランス管弦楽団、パリ室内管弦楽団、オランダ室内放送管弦楽団、いずみシンフォニエッタなどが挙げられる。
これまでの受賞歴は、ガウデアムス国際作曲コンクール優勝(1996)、アンリ•デュティユー国際作曲コンクール優勝(1996)、フランス著作権協会エルヴェ•デュジャルダン賞(1999)並びに若手作曲家賞(2005)、フランス学士院ピエール•カルダン賞(1999)及びジョルジュ•ビゼー賞(2005)など。
これまでの主な作品は、「コメディア−19人の奏者のための−」(1995)、「室内協奏曲−7人の奏者のための−」(1996)、ヴァイオリン協奏曲(1997−2001)、「ソナタの書−オルガンのための−」(1997-1999)、ピアノ協奏曲(1998-1999)、「ノーヴァ−12人のアカペラ合唱、大合唱、器楽アンサンブルのための−」(1999)、「ファンタジーの書−チェロ独奏のための−」(1999)、「ファエリー−オーケストラのための−」(2000−2001)、「ハッピーバード−フルート協奏曲−」(2001)、「ルーメン−オーケストラのための−」(2001)、「第一の書−ピアノのための−」(2000−2002)、「ポップアート」(2002)、交響曲第一番(2002−2003)、「星の形をした序曲−オーケストラのための−」(2004)、弦楽四重奏第一番(2005)、交響曲第二番(2005)、弦楽四重奏第二番(2006)、弦楽四重奏第三番(2007)、「アポリネールの詩による動物詩集−ソプラノとオーケストラのための−」(2007−2008)、オペラ•ブッファ「4つ子姉妹」(2008)、オペラ「Quai Ouest」(2013−2014)など。

通訳
阿部加奈子

対談相手(第3部)
夏田昌和

対象

マスタークラス受講生定員に達したため、募集を終了いたしました)
-既に現代音楽の作曲家として活動中の方
-音大や個人で、あるいは独学により現代音楽の作曲を学ばれている方
-フランス式の作曲教育を体験なさりたい方や、将来的にフランスもしくはヨーロッパへ作曲分野での留学を検討されている方

聴講生定員に達したため、募集を終了いたしました)
開催前日までに事務局にお申し込みいただければ専門的な知識の有る無しにかかわらず聴講可能です。第1部に関してはレッスンの妨げとならない範囲で会場への出入りも基本的に自由です。予約なしでのご来場は今回ご遠慮頂きたく存じます。

日程・会場と内容

-4月25日(金) 
会場 : 杉並公会堂スタジオC (JR・丸ノ内線荻窪駅徒歩7分)
※マスタークラスの受講者数によって各部の開始時間が前後することがあります

第1部 (17:00〜19:00) : 作曲マスタークラス
 受講生が持参した作品をカンポ氏がレッスンします。一人当たりの持ち時間は概ね30〜45分程度とお考え下さい。受講生は自作のスコアと録音(CDに焼いたもの)を持参して下さい。未初演の場合はスコアのみでも構いません。

第2部 (19:10〜20:30) : アナリーゼ
 カンポ氏が4月23日に演奏される予定の室内アンサンブル作品「Pop-art」を分析し、それに関する質疑応答も行います。

第3部 (20:40〜21:50) : 対談
 レジス・カンポと夏田昌和による音楽時事放談。共通の師グリゼイや音楽創作の諸々について二人の作曲家が語り合い、指揮者の阿部加奈子さんにも適宜加わっていただきます。

参加費用

受講生 : 7,000円
聴講生 : 2,000円 (第1部〜第3部を通しての値段です)

お申し込み・お問い合わせ

日仏現代音楽協会事務局
03-5389-0317(Fax兼)

関連演奏会 (日仏現代音楽協会後援コンサート)
Tokyo Ensemble Factory 演奏会「世界から届いたサブカルチャーの音息吹」
4月23日(水) 18:30開場 19:00開演
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
全席自由  一般4000円 学生2500円(当日3000円)
(プログラム)
レジス・カンポ「ポップ・アート」
 山根明季子「水玉コレクションNo.05」
 他
(出演)
 指揮 : 阿部加奈子
 Sax.solo : 大石将紀
 他



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