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2024年8月22日木曜日

10/12 公開講座&ミニコンサート:ミクスト音楽の概要と創作への手引き(協会主催事業)


第一線で活躍する講師による日仏現代音楽協会の公開講座、今回のテーマは《ミクスト音楽》です。
ミクスト音楽とは、アコースティック(生楽器)とエレクトロニクス(電子音響)を組み合わせた音楽を指し、現代音楽の一形態として欠くことのできない重要な位置を占めています。今回のレクチャーでは、その歴史的背景を資料を交えながら紹介し、さらにミクスト作品の実践的な創作プロセスについて考察します。
講師を務める佐原洸さんは、パリ国立高等音楽院およびIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)で研鑽を積んだ気鋭の作曲家であると同時に、100曲あまりのミクスト作品の実演に携わってきた、この分野のスペシャリストです。
さらに今回は、ライヴ・エレクトロニクス作品の豊富な演奏経験を持つヴァイオリニストの河村絢音さんをゲストに迎えて、さまざまなミクスト作品を会場にて実演していきます。ミクスト音楽の歴史と創作プロセス、そしてその実演に間近で触れられる、たいへん貴重な機会です。
本講座には、知識や経験にかかわらずどなたでも自由にご参加いただけます。ミクスト音楽や最新の現代音楽に関心を持つ音楽家・愛好家・学生の皆様、ぜひ足をお運びください。


日時:10月12日(土) 15:00開始(14:45開場予定) 
会場:fireworks studios (都営大江戸線「赤羽橋」駅 徒歩5分)
108-0073 東京都港区三田1-3-39-1F

出演:佐原洸 (作曲、コンピュータ音楽デザイナー)    河村絢音 (ヴァイオリン) 

内容(休憩を含めて約2時間を予定)
第1部:演奏、レクチャー
 冒頭で1曲ミクスト作品の演奏を行ったのち、ミクスト音楽の歴史的な背景と実践的な創作プロセスについて、資料を交えて講演する。
第2部 : 演奏、質疑応答
 様々なシステムのミクスト作品を実演し、本講演や演奏作品に関する質疑応答を行う。

演奏曲(予定
ルイス・ナオン|《カプリスⅠ》《カプリスⅡ》(2008-09)
佐原洸|《デュオ》 (2019/21)
青柿将大|ヴァイオリンとエレクトロニクスのための《Soli 2》(2023)ほか


参加費:一般 3000円|学生 2000円(要予約)
専門的な知識の有無に関わらず、興味のある方はどなたでもご参加いただけます。

ご予約:

お問い合わせ:日仏現代音楽協会事務局
nichifutsugenon@yahoo.co.jp|☎ 080-2257-7595


【出演者プロフィール】
佐原 洸  Ko Sahara
東京音楽大学、東京藝術大学大学院、パリ国立高等音楽院(CNSMDP)第一課程、第二課程の作曲専攻をそれぞれ卒業、修了。2019年度フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)作曲研究員。
第29回現音作曲新人賞富樫賞受賞(2012)。第82回日本音楽コンクール入選(2013)。2012年8月東京文化会館小ホール、2014年3月トーキョーワンダーサイト、2017年9月エスパス・ベルタン・ポワレ(パリ)において作曲個展が開かれ好評を博す。作品はEnsemble Intercontemporain、アール・レスピラン、Camerata Stravaganza、Ensemble IJ Spaceなどの団体によってアジア、ヨーロッパ各国で演奏される。これまでに作曲を岡島雅興、池辺晋一郎、原田敬子、細川俊夫、野平一郎、フレデリック・デュリユーの各氏に師事。仏BabelScoresより作品の一部が出版されている。
パリ国立高等音楽院在学中の2017年より器楽と電子音響のために書かれた作品における電子音響パートの演奏活動を開始。C×C 作曲家が作曲家を訪ねる旅 Vol.3 山根明季子×ジョン・ケージ(神奈川県民ホール)「新しい視点」紅葉坂プロジェクト Vol. 1(神奈川県立音楽堂)、フェニックス・エヴォリューション・シリーズ(ザ・フェニックスホール)、〈現音 Music of Our Time 2021〉「ペガサス・コンサートVol.III」(東京オペラシティリサイタルホール)などの演奏会に参加し、これまでに約100曲の器楽と電子音響のための作品の演奏に携わる。SPAC-Ekasane主宰。洗足学園音楽大学非常勤講師。

河村絢音  Ayane Kawamura
2015年桐朋女子高等学校音楽科を卒業後、渡仏。パリ国立高等音楽院第一(学士)課程を飛び級で卒業し、仏国家演奏家資格DNSPMを取得。フランス政府給費留学、文化庁新進芸術家海外研修などの助成を受け、同音楽院第二(修士)課程、第三課程アーティスト・ディプロム現代音楽演奏科、フランクフルト音楽大学大学院修士課程を修了。2022年に帰国し、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程を修了し、博士(音楽)を取得。現在、東京藝術大学専門研究員。これまでに、欧州の主要な現代音楽フェスティヴァルや「サントリーホールサマーフェスティバル2023『室内楽ポートレート』」、神奈川県民ホール主催「C×C」などで演奏する他、パリ管弦楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポランでの賛助出演、ライヴ・エレクトロニクスとの演奏、多数の初演に携わる。また、2024年にMeyer財団後援の仏レーベル「INITIALE」より、CD 「Le Violon augmenté 拡張するヴァイオリン」をリリース。ヴァイオリンとライヴ・エレクトロニクスのための作品に関する研究を行い、日本音楽学会にて研究発表を行う他、この分野の可能性の提案・探求を目的に演奏グループ「kasane かさね」を主宰し、サントリー芸術財団佐治敬三賞推薦コンサートや神奈川県立音楽堂主催「新しい視点」に抜擢されるなど、精力的に活動している。



2024年8月18日日曜日

8/31, Composer Group Cue 作品展 vol.12|Cue meets Euphonium featuring 小寺香奈(後援演奏会情報)


2024年8月31日(土) 14:30開場 15:00開演
会場:hall60(ホールソワント) 
チケット:前売り2500円 当日3000円 
https://tiget.net/events/321504

プログラム:

浅井暁子  変容するうた 〜ユーフォニアムとクラリネットによる〜

内田祥子   Qahwah Arabiyyah 〜for Euphonium and Piano〜 

篠田昌伸  Different tunes V for violin, euphonium and piano 

田渕大次郎 Phophophone Eupho for euphonium solo 

深見麻悠子 マッスルスイート

北條美香代 夕星‒ゆうづつ‒ 〜ユーフォニアムとピアノのための〜

演奏:
小寺香奈(Euph.), 菊地秀夫(Cl.), ⻲井庸州(Vn.), 前田啓太(Vib.), 篠田昌伸(Pf.), 北條美香代(Pf.)




2024年6月27日木曜日

第7回日仏指揮法講座開催のお知らせ(協会主催事業)


※7月14日更新:定員に達したため、受講生の募集を締め切りました。引き続き聴講生でのお申込みは可能です。

  フランスにおける伝統的な音楽教育の理念である "musicien complet" (完全なる音楽家)の育成を目指す、日仏現代音楽協会による指揮法講座の1年半ぶり7回目の開講が決定いたしました。指揮法の実際を学ぶだけではなく、指揮者に必要な能力や音楽の読解力を深めるため、講座の内容は様々な難易度やスタイルのオーケストラ作品の指揮法実技に、スコア・リーディングと楽曲分析を加えた3つの科目からなります。講座の対象は未経験の方から大学等で指揮法を学んでいる方、あるいは演奏の現場で指揮活動をされている方まで、幅広い受講生のレベルに対応いたします。一流の講師とプロの演奏家たちのもとで実践的な指揮法を学ぶ絶好の機会、ぜひふるってご参加ください。

2024年4月17日水曜日

6/4, 6/5 日本の現代音楽をめぐって N°7 ~福間洸太朗(協会共催事業)


パリ日本文化会館と日仏現代音楽協会との共催による、日本の現代作曲家の作品を紹介する演奏会。シリーズの第7回目は、日仏現代音楽協会名誉会員でもある国際的ピアニスト、福間洸太朗のソロリサイタルをお届けいたします。
「煌めく水」というテーマのもと、福間自身によって構成されたプログラムは、日本を代表する武満徹や坂本龍一の名作や、フランスに縁の深い野平一郎の新曲世界初演をはじめとする様々な邦人作曲家達の作品による多彩な世界。実力派ピアニストにいざなわれる幻想的な音の旅を、存分にお楽しみ下さい! 
日時:6月4日・5日 19時開演
会場:パリ日本文化会館小ホール
チケット:5ユーロ

プログラム:
近藤浩平 : 海辺の祈り ―震災と原子炉の犠牲者への追悼 Op.121-f (左手によるピアノ独奏の為のヴァージョン)  
田中カレン : Water Dance(2008)  
武満徹:雨の樹素描、雨の樹素描 II ―オリヴィエ・メシアンの 追憶に―  
武智由香:〈冬日/蜉蝣(かげろふ)〉 ピアノのための俳句による音像(2016)   
野平一郎:新曲 水と地の色彩(仮題) 世界初演   
坂本龍一:AQUA  

ピアノ:福間洸太朗(日仏現代音楽協会名誉会員)


協力 
日本現代音楽協会

2024年4月16日火曜日

7/13 河村絢音による現代ヴァイオリン作品研究シリーズ Vol.2 〜ヴァイオリンとクラリネット〜(後援演奏会情報)



日時:2024年7月13日(土)18時開演(17時30分開場)
会場:紀尾井町サロンホール
チケット:一般 3000円、学生 2000円

プログラム
ジャチント・シェルシ 《ディヴェルティメント No.4》(独奏ヴァイオリン)(1976)
エマニュエル・ニュネス《VersusⅠ》ヴァイオリンとクラリネットのための(1984)
夏田昌和 《先史時代の歌Ⅰ》(独奏ヴァイオリン)(1999)
トリスタン・ミュライユ《Les Ruines circulaires》ヴァイオリンとクラリネットのための(2006)
中橋祐紀:委嘱作品 ヴァイオリンとクラリネットのための(2024) 


出演:河村絢音(ヴァイオリン)、片山貴裕(クラリネット )

ご予約・お問い合わせ:https://forms.gle/5eiSHydL8fFbzE9GA

主催・制作:河村綾音
助成:公益財団法人ヤマノ文化財団    亀の子音楽工房
後援:日仏現代音楽協会

2023年11月11日土曜日

11/26「物語る画家、瓜南直子へのオマージュ」~小林真理を迎えて(後援演奏会情報)



2023年11月26日(日)14:00開演(13:30開場)
倉敷市立美術館3階講堂

【プログラム】  
J. S. バッハ:『ヨハネ受難曲』より アリア「成し遂げられた」
安江優子:「透流 NAGARE」〜中也の世界Ⅱ〜
佐藤薫:組曲「夢の跡」〜瓜南直子へのオマージュ〜 文:瓜南直子
O. メシアン:『8つの前奏曲』より「悲しい風景の中の恍惚の歌」
R. シューマン:『リーダークライス』作品39(全12曲)

【出演】
小林真理:メゾ・ソプラノ
棚田文紀:ピアノ 
藤田ほのか:チェロ 

【入場料】
1500円(当日券のみ)

【お問い合わせ】
倉敷市立美術館:086-425-6034

後援:日仏現代音楽協会 

2023年10月24日火曜日

11/11 Contemporary Piano Showcase #1(後援演奏会情報)


本プロジェクトは大きくふたつの柱を持っています。ひとつ目は、これまで日本でほとんど演奏されていない海外の最新のピアノ曲を、各回ごとにテーマを設けて紹介すること。ふたつ目は、そのテーマと関連する中堅・若手邦人作曲家をゲストに迎え、委嘱新作の発表と旧作の再演を行うこと。世界の新しいピアノ音楽を東京へ。そして日本の新しいピアノ音楽を、東京から世界へ。

2023年11月11日(土)19:00開演

両国門天ホール


【プログラム】  

オルガ・ノイヴィルト:Trurl-Tichy-Tinkle (2016)*

ベアト・フラー:Phasma (2002)*

稲森安太己:3声のシンフォニア (2012/15)

稲森安太己:不完全音階、下行形 (2013)

稲森安太己:ピアノエチュード集 第1集(委嘱初演)

モーリッツ・エッゲルト:Hammerklavier IX "Jerusalem"(1995)*

ベルンハルト・ラング:Monadologie XXXh "Hammer"(2014~15)*

*日本初演


【出演】

ピアノ:篠田昌伸 

ゲストコンポーザー:稲森安太己 


【チケット】

一般2500円(当日3000円)学生2000円


【予約・問い合わせ】

TIGET:https://tiget.net/events/266505

MAIL:ContPianoShow@gmail.com


主催:Contemporary Piano Showcase (制作:台信遼)

後援:日仏現代音楽協会

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 [スタートアップ助成]