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2019年6月30日日曜日

8/4, 8/5 第12回小林真理声楽マスタークラスのお知らせ(協会主催事業)

毎年恒例となっております、ストラスブール音楽院教授の小林真理先生による声楽マスタークラス、今年も8月4日と5日の開催が決定いたしました。
本場フランスでも高い評価を受けている小林先生の明晰かつエネルギーに満ちたレッスンをこの機会にぜひ一度ご体験ください。プロの音楽家を目指す声楽家の方やアマチュアの方まで、どなたでも大歓迎です。定員に達し次第募集を締め切りますので、ご興味をお持ちの方はぜひお早めに事務局までお問い合わせくださいませ。

日時
2019年8月4日(日)、5日(月) 11時〜20時予定(時間変更の可能性あり)
会場
芸術家の家(JR目黒駅東口より徒歩7分)

対象
受講生 
- 声楽を専門的に学ばれている方
- フランス歌曲やフランス語オペラを学ばれたい方
- 声楽分野でフランスへの留学を希望されている方
- フランスにおける声楽教育を体験されたい方
- 声楽の初心者やアマチュアで学ばれている方

聴講生
-専門的な知識の有無にかかわらず、興味のある方はどなたでもご見学可能です。メールにて事務局までお申し込みください。
-レッスンの妨げにならない範囲での入退場は自由です(お申し込み後に当日のタイムテーブルをお送りいたします)。

レッスン形式
- 原則としてお一人様1時間の個人レッスンとなります。上記の日時内でご希望の時間帯を、お申し込み時にお知らせ下さい。お一人で2時間続けての受講や、複数枠の受講も可能です。
- 受講曲目は自由です。2、3曲程度ご用意下さい。事前に講師ともご相談いただけます。
- 伴奏者はご自分でお連れいただくか、協会事務局からのご紹介も可能です(紹介の場合の奏者への謝礼は、1枠につき5,000円となります)。
-受講生は、他の受講生のレッスンも自由にご見学いただけます。

参加費
-受講料 : 22,000円(複数枠をお申し込みの場合、2枠目からは各18,000円)
-聴講料 : 2,000円(日仏現代音楽協会会員は1,500円)

お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局 tokko.chene@gmail.com


講師プロフィール
小林真理(日仏現代音楽協会名誉会員)
鎌倉市生まれ。3歳よりピアノを始め、10歳より中村浩子女史に師事し声楽を学ぶ。
1979年東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業、同大学院修士課程に進み、1981年文化放送音楽賞受賞、第1回日仏声楽コンクールに入選、フランス音楽をより深く学ぶために留学を決意し、1982年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に入学、レジーヌ・クレスパン女史に師事、1987年同音学院のオペラ科を終了、1989年にはウィリアム・クリスティ氏の指導する同音学院の古典声楽科のクラスを1等賞を得て終了する。パリ国立高等音楽院に在籍中の1983年頃より数々の国際声楽コンクールにて受賞(1984年パリのフランス歌曲国際コンクールでフォーレ賞、1988年クレルモン・フェランのオラトリオ・リート国際コンクールではリタ・シュトライヒ・記念大賞)この頃よりバロックから現代音楽に至る幅広い演奏活動を始める。
1993年にはその後進学した東京芸術大学博士課程において博士論文『オリヴィエ・メシアンの歌曲研究ーハラウイを中心にー』を書き、博士号を収得する。
コンサート活動においてはピエール・ブーレーズの指揮でシャトレ劇場でハリソン・バートウィッスルの〔メリヂアン〕のフランス初演、フランス国立管弦楽団、フィルハーモニック・オーケストラと共演、オランダのコンセルトゲボー・ホールにてシェーンベルクの〔4つのオーケストラ歌曲作品22〕、佐渡裕指揮でオーケストラ・ラムルーとマーラーの交響曲第2番、現代音楽作曲家の初演は数多く、アンサンブル・アンテルコンタンポランと数度共演、ロストロポーヴィッチの指揮で小林真理のために書かれたピヨートル・モスの〔スターバート・マーテル〕、最近ではフィリップ・ルルーの新作をロレーヌ国立管弦楽団とフランスとドイツで初演、ヨーロッパのみでなく、アメリカ、東欧、オーストラリアにてもソリストとして活躍している。オペラの分野では ジェフリー・テート指揮によるベルクの〔ルル〕の女流工芸家役、プッチーニの〔蝶々夫人〕のスズキ役、モーツァルトの〔コシ・ファン・トゥッテ〕のドラベラ役、ヴィヴァルディの世界初演〔真実の証〕のルステーナ役などを演じている。

CD録音も多数に及び、モーツァルトの〔レクイエム〕、〔マニュエル・ロ-ゼンタール歌曲集〕、〔20世紀の作曲家の編曲による世界の民謡〕などがあり、最近では、フランスを代表するサクソフォン奏者、クロード・ドラングルとの〔japanese love songs〕、メシアンの〔ハラウィ〕などがある。
1999年にフランス国家教授資格を得て現在ストラスブール地方音楽院で声楽の専任教授を勤め、ニースのアカデミー他、各国でマスタークラスを行い、後進の指導にも情熱をそそいでいる。
(当協会のウェブサイトで小林真理さんへのインタビューを掲載しております。あわせてご覧下さいませ)


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今年5月にパリのInstitut Monde Arabeにて行われた演奏会で、小林真理先生がアッセン・ラルビの「松風」という作品を歌われました。写真はそのリハーサルの様子です。

2019年6月29日土曜日

8/2~8/4 第5回日仏指揮法講座開催のお知らせ(協会主催事業)

フランスにおける伝統的な音楽教育の理念である "musicien complet" (完全なる音楽家)の育成を目指す日仏現代音楽協会による指揮法講座、今年も開講が決定いたしました。指揮法の実際を学ぶだけではなく、指揮者に必要な能力や音楽の読解力を深めるため、講座の内容は様々な難易度やスタイルのオーケストラ作品の指揮法実技に、スコア・リーディングと楽曲分析を加えた3つの科目からなっております。今回も日仏現代音楽協会主催に相応しく、フランス音楽を重視した課題を用意しました。
講座の対象は未経験の方から大学等で指揮法を学んでいる方、あるいは演奏の現場で指揮活動をされている方まで、幅広い受講生のレヴェルに対応いたします。一流の講師とプロの演奏家たちのもとで実践的な指揮法を学ぶ絶好の機会、ぜひふるってご参加ください。


講師
阿部加奈子(日仏現代音楽協会会長)
夏田昌和(会員)

伴奏ピアニスト

石井佑輔(会員)
瀬川裕美子(会員)


1. 指揮法実技


以下の課題曲の中から講習生各自が2~3曲程度の楽曲もしくは楽章を選択し、ピアノ連弾による演奏を指揮して頂きます。(課題曲の選択に迷われた場合などは、お気軽に事務局までご相談ください。講師自身がメール等でご相談に乗ります。)

*課題曲(下記より受講者が選択)

・モーツァルト「交響曲第39番」 Es-dur
・ブラームス「交響曲第3番」F-dur 
・リスト「交響詩 レ・プレリュード」*冒頭からAndante maestosoに入るところまでは受講者全員に指揮して頂きます。
・ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
・フランク「交響曲」
・ラヴェル「高貴で感傷的なワルツ」
・ドビュッシー「小組曲」*初級者推奨
・ストラヴィンスキー「春の祭典」より「選ばれた生贄への賛美(104~)」と「生贄の踊り(142~)」
・ブーレーズ「ノタシオン」(ピアノ・ソロ版)

2. スコア・リーディング
ご自分が指揮法講座で取り上げる選択課題曲の一部を、(基本的にピアノで)演奏していただきます。スコア全体のピアノ演奏が難しい場合、任意のパートやセクションのみをピアノで弾くか、もしくは声に出して歌われるのでも構いません。(演奏箇所の選択に迷われた場合などは、お気軽に事務局までご相談ください。)

3. 楽曲分析
課題曲中から選んだ楽曲を講師の先導で分析していきます。作曲学的な見地からの分析に加え、指揮という演奏行為に即した視点からも楽曲を捉えていくことを目指します。


日程 
8月2日(金)
13:00~15:00 スコア・リーディング
15:00~17:00 楽曲分析(担当:夏田)
17:00~20:00 指揮法実技

8月3日(土)

16:00-21:00 指揮法実技

8月4日(日)

17:30-21:30 指揮法実技

※8月2日に参加できない受講生の方で、他の日に指揮法実技とともにスコア・リーディングの受講を希望する方は、事前に事務局までご相談ください。また指揮法実技の時間は受講生の人数により増減します。


会場

スタジオ ピオティータ (京王新宿線「桜上水」、井の頭線「西永福町」より徒歩)
東京都杉並区下高井戸4-22-34  TEL 03-5316-7161



対象
受講生(定員最大10名)
- 指揮法を既に学んでいる方
- 合唱、アンサンブル、吹奏楽、オーケストラなどを対象にした指揮活動を行っている方、またそれらの活動を目指している方
- 音楽大学などで音楽の専門教育を受け、基礎的な音楽に関する知識は身につけているが、指揮法の勉強は未経験の方
-フランス式の指揮者教育を体験したい方や、将来的にこの分野で留学を考えている方

聴講生(定員最大20名)
事前に事務局までお申し込みいただければ、専門的な知識の有無に関わらず、どなたでも聴講ができます(各日とも講習の妨げとならない範囲で会場への出入りは自由です)。ただし、受講生多数の場合はお断りさせていただく場合がございますので、予めご了承ください。


参加費用
・受講生:28,000円 (日程や受講内容において部分参加をご希望の場合、別途お問い合わせください。)
・聴講生 (要予約、ただし人数に余裕がある場合は当日入場も可):
 各日2,000円(2日間参加の場合は3,000円、3日間参加の場合は4,000円)
※日仏現代音楽協会会員は受講2,000円引き、聴講500円引き。


お申し込み・お問い合わせ :

日仏現代音楽協会事務局  nichifutsugenon@yahoo.co.jp


※受講生としてお申し込みの方は、お名前、ご連絡先(メールアドレス及びお電話番号)と併せて以下をご記入ください。過去に「日仏指揮法講座」を受講された方は不要です。
-音楽学習歴もしくは音楽活動歴(簡潔なもので結構です)
-指揮法を学んだ経験の有無 (経験ありの場合にはその内容や期間について)

また7月20日を目安に、ご自身が選択された課題曲を事務局にお知らせ下さい。


<講師・伴奏ピアニスト プロフィール>


阿部加奈子(講師) 
              photography : Piet Gispen
 パリとハーグに拠点を置く指揮者、ピアニスト。 大阪に生まれ、2歳より音楽教育者・合唱指揮者の母親から ピアノの手ほどきを受ける。 相愛音楽大学附属子供の音楽教室ピアノ科、東京藝術大学音楽 学部付属音楽高校、東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、パリ国立高等音楽院に入学。6つのクラスで学んだ後(和声、対位法、フーガ、器楽伴奏、オーケストレーション、楽曲分析)、 2002年同音楽院指揮科に日本人として初めて入学。在学中より 様々なオーケストラ、アンサンブルに客演。

 現代音楽に精通し、これまでにEnsemble L’Itinéraire, Ensemble 2e2m, Smash Ensemble, Ensemble Zellig、アンサンブル室町 等数多くの現代音楽アンサンブルを指揮する。ストラスブール・ムジカ現代音楽祭、ヴェネツィア・ビエンナーレ現代音楽祭、ブリュッセル・アルスムジカ音楽祭などでの公演他、100作を超える新作初演の指揮・演奏・録音を西ヨーロッパを中心とする世界各地で行っている。2002年に「武満徹ピアノ作品集」のCDをHarmonia Mundi社よりリリースしたのを皮切りにこれまでに指揮・ピアノの両方で7枚のCDを録音。そのうちの1枚は Prix des lycéens 賞にノミネートされた。更に2005年にはフランス人若手作曲家らと共に現代音楽アンサンブル «ミュルチラテラル»を創設し、2014年まで同アンサンブルの音楽監督を務めている。2012年に同アンサンブルとフランス国立放送局で録音したセバスチャン・リヴァス作曲のオペラ「幻覚の夜」は、Prix Italiaを受賞した。2016年より東京アンサンナブル・ファクトリーのミュージックパートナーに就任。2019年6月には東京オペラシティにて開催された武満徹作曲賞本選演奏会の指揮者を務めた。
 オペラ作品にも造詣が深く、パリ管弦楽団合唱団の練習ピアニストやオペラ公演のコーチ等を務めた後、2007~2008年にかけてモンペリエ国立歌劇場並びにモンペリエ国立管弦楽団の副指揮者として数多くの交響曲・オペラ公演を手がけ公演を成功に導いた。2009年12月にはモンペリエ国立歌劇場にて「椿姫」を指揮。2009年シャトレ座での「魔笛」公演、2010年ストラスブール国立歌劇場での「マクベス」公演、チューリッヒ歌劇場での「ジェズアルド」世界初演の副指揮者も務めた。2014年夏にはファビオ・ルイージの副指揮者としてイタリアのマルチナ・フランカ音楽祭にてアルフレッド・カゼッラ作曲のオペラ「蛇女」の公演に携わった。
 レパートリーはバロックの弾き振りから現代作品まで実に幅広い。現在までにフランス各地のオーケストラをはじめアモル交響楽団(韓国)、ルーマニア国立放送管弦楽団、ヤナーチェク・フィルハーモニック管弦楽団(チェコ)、ヴェトナム国立交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティーフィルハーモニック管弦楽団、群馬交響楽団、大阪交響楽団等のオーケストラを指揮し、またHenri Demarquette, Cyprien Katsaris, Eric Aubier, David Guerrier, 広瀬悦子、萩原麻未等のソリストと共演している。
 教育活動にも関心が高く、2014年にジョクジャカルタを拠点とするインドネシア初のユースオーケストラ、インドネシア・ユース交響楽団を設立、音楽監督に就任する。また、子供達を中心とする若い世代の聴衆が質の高い現代音楽の演奏を気軽に楽しめる空間づくりを目指して、2015年にパリでアンサンブル・ムジカ・ユニヴェルサリスを結成、芸術監督を務める。また、特別講師としてウィーン国立音楽大学、プラハ芸術アカデミー、インドネシア・セニ芸術大学、マラ技術大学(マレーシア)、明治大学、京都女子大学をはじめとする世界各地の教育機関に招かれ講義やワークショップ、マスタークラスなどを定期的に行っている。
 音楽活動の傍ら、2017年にオランダのFontys芸術大学指揮科修士課程に入学。自らの指揮法の見直しをはかると同時に、インドネシアや東南アジアに西洋音楽文化が導入された歴史的背景とその影響について研究。近年は作曲活動も再開し、2021年夏に遠藤周作の小説「沈黙」をベースとしたフランス語のオペラ「Padre」がフランスにて本人の指揮により世界初演されることが決まっている。

夏田昌和(講師)


 1968年東京生まれの作曲家、指揮者。東京芸術大学及び大学院にて永冨正之、野田暉行、近藤譲の各氏に作曲、アンリエット・ピュイグ=ロジェ女史にスコアリーディング及び伴奏法を学ぶ一方、洗足学園大学指揮研究所にて秋山和慶氏他に指揮法を師事する。'91年東京芸術大学音楽学部作曲科を首席で卒業、'93年同大学大学院修了後に渡仏。パリ国立高等音楽院にてジェラール・グリゼイに作曲、ジャン・セバスティャン・ベローに指揮を学ぶ。'97年に同音楽院作曲科を審査員全員一致による首席一等賞及び音楽院卒業生協会によるEbersold賞を得て卒業し、帰国。

 作曲分野においては、出光音楽賞や芥川作曲賞、Goffredo Petrassi 国際作曲コンクール審査員特別表彰をはじめとする様々な賞を国内外にて受賞。アンサンブル・アンテルコンタンポランやフランス文化省、サントリー音楽財団をはじめとするより数多くの財団や演奏団体、演奏家より作品委嘱を受けている。作品はISCM(横浜)やザグレブ・ミュージック・ビエンナーレ、メルツ・ムジーク(ベルリン)、マンカ音楽祭(ニース)、ミュージック・フロム・ジャパン(ニューヨーク)、アヴァンティ夏期音楽祭(フィンランド/ポルヴォ)、大邱国際音楽祭(韓国)、武生国際音楽祭(日本)、プレザンス(パリ)などにおいて紹介され、オランダ放送交響楽団、ベルリン交響楽団、新日本フィルハーモニー、東京交響楽団、Ensemble2e2m、Ensemble Intercontemporain、Ensemble Recherche、Ensemble Court-Circuit、Juilliard Percussion Ensemble、Calefax Reed Quintet、東京シンフォニエッタをはじめとする著名なオーケストラやアンサンブル、クロード・ドゥラングル(Sax.)やバリー・ウェッブ(Trb.)、セドリック・ティベルギアン(Pn.)などの優れたソリストによって、世界各地で幅広く演奏されている。2013年12月には東京オペラシティ・リサイタルホールにおいて「夏田昌和個展」を開催、3曲の世界初演を含む10作品が一挙に演奏され、高い評価を得た。またジパング・プロダクツよりCD「先史時代の歌 ~夏田昌和作品集~」が発売されている。

 指揮者としては、Fundaçao Oriente 国際指揮者コンクール(ポルトガル)に2回連続で第3位入賞を果たした他、これまでに多くの市民オーケストラへの客演や音大の学生オーケストラの指導に取り組み、また若い世代の演奏家の育成にも貢献してきた。特に現代音楽演奏分野においては、アンサンブル・コンテンポラリーαやアンサンブル・ヴィーヴォ、アール・レスピラン、アンサンブル室町などのアンサンブル団体を指揮して数多くの邦人新作の世界初演や海外現代作品の紹介に携わり、その数は現在までに合わせて130曲を超えている。なかでもグリゼイの<Vortex Temporum I~III>や<境界を超えるための4つの歌>、ライヒの<Tehillim>といった大作の日本初演は特筆に値しよう。海外においてもAvanti Ensemble(フィンランド)やEnsemble Zellig(フランス)で自作を指揮し、演奏家と聴衆の双方より好評をもって迎えられた。指揮者として演奏に参加した「昼・南聡作品集」は第50回(2012年度)レコード・アカデミー賞(現代曲部門)を受賞している。

 1998年より約12年の間、首都圏の様々な芸術・音楽大学で作曲、和声、対位法、指揮、スコアリーディング、楽曲分析、ソルフェージュ、室内楽、現代音楽演奏法などの指導にあたり、多くの優秀な門下生を育ててきた。2020年には両国アートフェスティバルの芸術監督を務める予定。



石井佑輔(伴奏ピアニスト)
国立音楽大学作曲学科卒業後、渡欧。フランス、パリ国立高等音楽院(CNSM)エクリチュール科および歌曲伴奏科をDFSを得て修了。またブーローニュ音楽院(CRR)ピアノ科一等賞及び最高課程卒業後、ドイツ、フランクフルト音楽表現芸術大学大学院にてアンサンブル・モデルン国際アカデミー(IEMA)を奨学生として修了。
第14回ハビエル・モンサルヴァーチェ国際ピアノ現代音楽コンクール(ジローナ)2位、オルレアン国際21世紀ピアノコンクールにおいてナディア・ブーランジェ賞、アンドレ・ジョリヴェ賞を受賞。第6回イヴァル・ミカショフ・トラスト・ピアニスト/作曲家委嘱プロジェクト優勝。その他作曲、新曲初演、リサイタル伴奏等の活動、またA.ルヴィエ、G.ペッソン、M.マタロン、J.ルノ、J.M.ロペスロペス、横井佑未子等の多くの作曲家の初演、演奏にも関わっており、20世紀の埋もれた作品の再演にも力を注ぐ。これまでにピアノを西村菜穂子、H.カルティエ=ブレソン、M-P.シルゲ、伴奏を今村央子、A.ル・ボゼックの各氏に師事。第10回TYサポートプログラムの助成を受けて初CD「ジョリヴェ/ヴァレーズピアノ作品集」をコジマ録音よりリリース。またフランスのレーベルLyrinxより「A.ジョリヴェ/J.ルノ ピアノ作品集」をリリース予定。

瀬川裕美子(伴奏ピアニスト)

国立音楽大学附属幼稚園、小、中、高等学校を経て国立音楽大学鍵盤楽器ピアノ専修を首席で、並びに同科ソリストコースを最優秀で2009年に卒業。読売新人演奏会等に出演。また在学2年次、3年次に最優秀にて岡田賞受賞。第7回ショパン国際ピアノコンクールIN ASIA大学生部門金賞及び審査員特別賞受賞等。レインボウ21サントリーホールデビューコンサート2007にソロで出演。国立音大主催の定期演奏会「音楽と身体」でモートン・フェルドマン「Why Patterns?」を舞踊家、田中泯氏と共演をきっかけに現代音楽に目覚める。アンサンブル奏者としても、弦や管楽器のリサイタルでの共演や日仏現代音楽協会主催の2台ピアノコンサートに出演。ドキュメンタリー映画『おだやかな革命』をはじめ、映像とのコラボレーションやCD録音も行い、活動の幅を広げている。また、音楽と他分野の芸術と連関させながら独自のレクチャーも展開している。
2013年より Segaway-project 瀬川裕美子ピアノリサイタルを東京文化会館小ホール、トッパンホールなどで、バッハからショパン、フランス近現代、邦人委嘱作品まで、コンセプチュアルなプログラムで7回開催。特にvol.5からは、画家パウル・クレーの作品、造形思考を下地に音楽思考と結びつけながらどう生の音響空間を共有できるのか実験的な試みをしている。これまでCD3枚を発売。3rdCD《肥沃の国の境界にて~線・ポリフォニー⇒…!?~》は、「レコード芸術」誌準特選盤、「音楽現代」誌 推薦盤として、また日本経済新聞社電子版「ビジュアル音楽堂」や、衛星ラジオ「ミュージックバード」で放送・紹介された。伴奏法を静岡音楽館AOI主催の「ピアニストのためのアンサンブル講座」受講生として2009年から2014年にかけて野平一郎氏に師事。大学在学時より指揮法を夏田昌和氏に学び、卒業後は作曲等の手ほどきも受ける。日仏現代音楽協会、日本アルバン・ベルク協会会員。http://www.yumikosegawa.com/




2019年6月9日日曜日

6/25 福士則夫作品展 1974年から現在(いま)へ(後援演奏会情報)



日時:2019年06月25日 (火) 19:00開演(18:30開場)
会場:東京文化会館 小ホール
チケット:一般3,000円 学生2,000円

プログラム・出演
■ ODE=I(1974)
松平敬(バリトン)、佐藤紀雄(ギター)、石田湧次(パーカッション)

■ 竜夢(2012)
福士マリ子(ファゴット)

■ CALLING(2013)
辺見康孝(ヴァイオリン)、亀井庸州(ヴァイオリン)、安田貴裕(ヴィオラ)多井智紀(チェロ)

■ カモメは岬を巡り(2014)
小泉浩(フルート)、木村茉莉(ハープ)

■ Kang・Chen(2017)
山澤慧(チェロ)

■ QUADRILLE(2019・世界初演)
福川伸陽(ホルン)、福士マリ子(ファゴット)、甲斐史子(ヴィオラ・会員)、菅原淳(パーカッション)、佐藤紀雄(指揮)


作曲:福士則夫(協会名誉顧問)


詳細情報:
https://readyfor.jp/projects/noriofukushi-koten

ご予約・お問合せ:
東京文化会館チケットセンター
https://www.t-bunka.jp/tickets/  03-5685-0650



※今春に福士則夫先生へ行ったインタビュー動画を公開いたしました。こちらもぜひ併せて御覧ください。

2019年6月3日月曜日

8/15 フランス2台ピアノの形象:ダンス - レゾナンス(協会主催事業)




  近代フランス音楽の端緒を開いた作曲家モーリス・ラヴェル(1875−1937)は、その創作の初期から晩年のふたつの協奏曲に至るまで、生涯に多くの優れたピアノ作品を遺しました。
 本公演では、ラヴェルのそれらの作品の中から異なる創作時期に書かれた3曲を軸として、そこに見出される音楽的探求―「踊り」と「響き」をテーマに、20世紀以降のフランスと日本の作曲家による、ユニークかつ優れたピアノ曲の数々を紹介いたします。

2019年8月15日(木)両国門天ホール
―2回公演―
昼公演:14時開演(13時30分開場)
夜公演:19時開演(18時30分開場)
※前売券は昼公演・夜公演ともに完売となりました。
当日券については、昼公演・夜公演ともに若干数の販売を予定しております。

プログラム:
モーリス・ラヴェル「口絵」― 2台ピアノ5手 ―
モーリス・ラヴェル『耳で聴く風景』ハバネラ、鐘のなかで ― 2台ピアノ ―
ジェラール・ペッソン「光はわれわれを運ぶ腕を持たない」― ソロ ―
神本真理(会員)『空間 (そら) に戯れて… 』  ― ソロ ―
福士則夫(協会名誉顧問)「レゾナンス Ⅳ」― 2台ピアノ ―
アンドレ・ジョリヴェ「ホピ族の蛇踊り」― 2台ピアノ ―

馬場法子「Harmonieux forgeron」― 連弾 ―
ジェラール・ペッソン「L’avant-bras de Grenade」〜アルベニスへのオマージュ― 連弾 ―
アンリ・デュティユー「響きの形象」―2台ピアノ―
レジス・カンポ「遮られた弦のためのエチュード」― ソロ ―
山根明季子(会員)「イルミネイテッドベイビー」― ソロ ―
モーリス・ラヴェル「高雅で感傷的なワルツ」(連弾版)  

出演:
飯野明日香、大須賀かおり、瀬川裕美子、安田結衣子(ピアノ・会員)

チケット:
一般 3,000円 / 学生・門天会員・日仏現代音楽協会会員 各2,500円  
当日一般 3,500円 / 学生・門天会員・日仏現代音楽協会会員 各3,000円
※昼公演・夜公演ともに前売券は完売しました。

ご予約・お問い合わせ:
両国門天ホール  Tel/Fax:03-6666-9491(電話は平日13:00〜17:00)
メール:ticket@monten.jp
日仏現代音楽協会事務局
※門天会員・日仏現代音楽協会会員は、メール、電話、FAXのみの受付となります。
※学生券は、受付にて学生証の提示が必要です。

共同主催 : 両国門天ホール・日仏現代音楽協会 
協賛:株式会社河合楽器製作所
企画・構成 : 台信 遼