日仏現代音楽協会の主催による第4回目の企画は、パリ国立高等音楽院名誉教授およびエコール・ノルマル音楽院教授である、作曲家のエディット・ルジェ女史による楽曲分析講座です。
ルジェ氏はフランス学士院芸術アカデミーやフランス音楽著作権協会などから数多くの賞を受けている著名な作曲家であると同時に、40年を超える音楽の高等教育のキャリアを持つすぐれた教師でもあります。今回は現代の室内楽で最も重要なレパートリーのひとつであるブーレーズの「デリーヴ Ⅰ 」の分析とルジェ氏自身の作品解説を中心に、作曲家・教育者としての豊富な経験をたっぷりと語っていただきます。現代を生きる作曲家の創作の世界に触れてみたい方、本場フランスの作曲教育に興味のある方はぜひお気軽にご参加ください(制作協力:アンサンブル室町)。
エディット・ルジェ Édith Lejet
1942年パリ生まれ。パリ国立高等音楽院にてアンドレ・ジョリヴェ、アンリ・デュティユーらに師事。同音楽院にて5つのプリを獲得した後、フランス学士院芸術アカデミーの給費作曲家としてマドリードのカーサ・ベラスケスに滞在。ローマ賞第2位、フランス音楽著作権協会(SACEM)大賞など受賞多数。
作品はソロ曲からオーケストラ・舞台音楽まで多岐にわたり、Durand, Lemoineなどから楽譜が出版されている。1972年よりパリ国立高等音楽院のエクリチュール科目の教授を歴任し、現在はパリ・エコールノルマル音楽院作曲科教授。
オフィシャルサイト:
http://www.edith-lejet.com
日時
10月27日(日)
17:00 ~
20:00
内容
第1部:楽曲分析
フランスの巨匠、ピエール・ブーレーズの代表作のひとつ「デリーヴ Ⅰ 」を取り上げ、その構造や書法の特徴などを明らかにする。また、ルジェ氏が長年にわたり教鞭を取られた、パリ国立高等音楽院の「20世紀のエクリチュール」クラスについても紹介する(通訳:台信遼)
第2部
:
自曲解説&コンフェランス
氏の創作についての講演を行い、作品を会場で演奏する。講演後は質疑応答やディスカッションを行う(演奏曲目 Fleurs d'opale pour piano、大須賀かおりpno. )
参加費用・対象
聴講料
2,000円
専門的な知識の有無に関わらず、興味のある方はどなたでも聴講可能です(定員約30名)
お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
※また当講座の前日10月26日(土)には、和楽器と西洋古楽器を組み合わせた音楽家集団、アンサンブル室町によってルジェ氏の新曲「風景の秘密」が初演されます。こちらもぜひ合わせて足をお運びください(フライヤー1 2)
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