(2013年6月6日)
日仏現代音楽協会では、当協会の名誉会長をつとめられ、現代フランスを代表する作曲家の一人であるアラン・ゴーサン氏の来日に合わせて、作曲マスタークラスと彼の作品についてのコンフェランスを開催することになりました。アラン・ゴーサン氏は優れた教育者としても定評があり、これまでに数多くの生徒をパリ国立高等音楽院作曲科他へと進学させてきました。今後作曲分野でフランスやヨーロッパへの留学を考えていらっしゃる方や、フランス流の作曲教育を体験されたい方、また現代作曲家による作品創作の世界にお触れになりたい方など、受講生や聴講生として広く募集致します。(通訳がつきます。)
講師
Allain Gaussin アラン・ゴーサン
1943年生まれ。バリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンのクラスに学び、作曲を始めとして多数の一等賞を取得。IRCAMにおいても音楽情報学の研鑽を積む。1977年から79年にはフランス・アカデミーの公費研究生としてローマに滞在、次いでDAADによってベルリンに招かれ(1984-85)、京都にも滞在する(1994-95)。以来、コンサートやコンフェランス、作曲のセミナー等により国際的なキャリアを積み重ねている。長年に亘りセブランの音楽院やフォンテーヌブローのアメリカン音楽院などにおいて作曲とオーケストレーションの教授を務め、パリやリヨンの音楽院受験の準備クラスとして多くの学生を輩出。日本においても大阪音楽大学客員教授として毎年学生の指導に携わる他、京都フランス音楽アカデミーの作曲クラス講師も継続的に担当している。多くの受賞歴がその作曲家としての歩みを彩るが、なかでも"Irisation-Rituel"、"Camaïeux"、"Arcane"を含むディスク (Salabert/Harmonia-mundi)が1995年Charles Cros アカデミーによるディスク大賞を、また "Mosaïque Céleste" がICONS国際作曲賞(イタリア、1998年)を受賞したことは、特筆に値するであろう。
通訳
台信遼・夏田昌和(補佐)
対象
受講生(定員最大5名)
-既に現代音楽の作曲家として活動中の方
-音大や個人で、あるいは独学により現代音楽の作曲を学ばれている方
-フランス式の作曲教育を体験なさりたい方や、将来的にフランスもしくはヨーロッパへ作曲分野での留学を検討されている方
聴講生(定員約25名)
事前にお申し込みいただければ専門的な知識の有る無しにかかわらずどなたでも聴講可能です。第1部に関してはレッスンの妨げとならない範囲で会場への出入りも基本的に自由です。また予約なしに当日直接お越し頂いても定員の範囲内であればお聴きいただけます。
日程・会場と内容
-6月6日(木)
会場 : STUDIO 1619 (西武池袋線「江古田」徒歩6分/西武有楽町線「新桜台」徒歩1分)
第1部 (14:15〜) : 作曲マスタークラス ※開始時間が早まりました。
受講生が持参した作品をゴーサン氏がレッスンします。一人当たりの持ち時間は概ね40〜50分程度とお考え下さい。受講生は自作(一人当たり1、2曲程度)のスコアと録音(CD)を持参して下さい。未初演の場合はスコアのみでも構いません。
第2部 (18:30〜21:00) : コンフェランス
ゴーサン氏が自身の代表作であるオーケストラ作品「Ilisation-Rituel」と弦楽四重奏作品「Chakra」の2作品を分析し、それに関する質疑応答やディスカッションを行います。
参加費用
受講生 : 8,000円 (定員に達し、募集は締め切りました。)
聴講生 : 2,000円 (第1部・第2部通しての値段です)
お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
03-5389-0317(Fax兼)
nichifutsugenon@yahoo.co.jp