日仏現代音楽協会では、昨年の第一回日仏指揮法講座に続き、フランスにおける伝統的な音楽家教育の理念である "musicien complet" (完全なる音楽家)の育成を理想として掲げた指揮法講座を今年も開講致します。指揮法の実際を学びたい方や、指揮者に必要とされる諸技術や音楽読解能力を深めたい方のために、オーケストラや室内アンサンブル作品、オペラのアリアなどの指揮法実技(器楽パートはピアノソロもしくは連弾による演奏となります)、スコア・リーディング、楽曲分析の3つの科目をセットにした内容になっております。この分野の初心者から指揮法を専門的に学んでいらっしゃる方、既に指揮活動を始めている方まで、幅広いレヴェルの受講者と聴講希望者を募集します。
講師
阿部加奈子(指揮者・ピアニスト)
夏田昌和(作曲家・指揮者)
伴奏ピアニスト ※変更となりました。
石井佑輔
プロフイール
神﨑えり(5日)
神﨑えり(5日)
お二人の他に、受講生でもある瀬川裕美子さんが4日はピアノ伴奏も手伝って下さいます。
オペラアリア実習演奏家
オペラアリア実習演奏家
吉川真澄
対象
受講生(定員最大10名)
- 指揮法を既に学んでいらっしゃる方
- 音楽大学などで音楽の専門教育を受け、基礎的な音楽に関する知識は身につけているが、指揮法の勉強は未経験の方
- アンサンブルや合唱、吹奏楽、オーケストラなどを対象にした指揮活動をされている方、またそうした活動を今後目指される方
-フランス式の指揮者教育を体験したい方や、将来的にこの分野で留学を考慮されている方
聴講生
事務局まで事前にお申し込みいただければ専門的な知識の有る無しにかかわらずどなたでも聴講可能です。各日共、講習の妨げとならない範囲で会場への出入りも基本的に自由です。ただし今回会場が手狭なこともあり、受講生多数の場合はお断りさせていただく場合がございます。
講習内容
1. 指揮法実技
ピアノ連弾による演奏を実際に指揮していただきます。選択課題曲リストの中から、任意の楽曲もしくは楽章を1~2曲(楽章)程度お選び下さい。それに加え、本年は必修課題曲としてオペラ・アリアも指揮して頂きます。また、課題曲以外で受講生の方が近々に振られる予定の現代作品などがあれば、スコアの準備や譜読みの仕方、練習の進め方などについて講師が相談にのり助言することも可能です。(そのようなご希望がある方はお申し込みの際に合わせてお知らせ下さい。ただしその場合はピアノ等による実演は基本的に伴いません。) お一人当たりのレッスンの持ち時間は受講生の人数や受講生各自の習熟度、選択楽曲によって異なりますが、概ね60分~90分程度を目安とお考え下さい。(選択楽曲は遅くとも開催日時2週間前までには事務局までお知らせください。)
(選択課題曲リスト : 下記より1~2曲あるいは数楽章を選択)
モーツァルト「交響曲第40番」
ベートーヴェン「交響曲第2番」
メンデルスゾーン「交響曲第4番"イタリア"」
ブラームス「交響曲第2番」
ドビュッシー「小組曲」
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
ヴァレーズ「オクタンドル」(スコアの入手が困難な場合、事務局よりコピー譜をお送りすることも可能です。その場合コピー代や郵送代の実費はご負担頂きます。)
(必修課題曲 : 下記の3曲より少なくとも2つ以上を選択)
モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」第2幕よりデスピーナのアリア(Una donna di quindici anni)と直前のレチタティーヴォ
プッチーニ「ラ・ボエーム」第2幕よりムゼッタのアリア(Quando me'n vo')
グノー「ファウスト」第3幕よりマルグリートの"宝石の歌"
2. スコア・リーディング
基本的にご自分が指揮法講座で振られる予定の選択課題曲 (ただしヴァレーズ「オクタンドル」はスコアリーディングの課題としては除外します。) の一部分を、ピアノで演奏していただきます。スコア全体の演奏が困難な場合、任意のパートやセクションのみを弾くのでも構いません。(演奏箇所の選択に迷われた場合や、ピアノ演奏を著しく不得手とされる場合は、事務局まで事前にご相談ください。)
3. 楽曲分析
選択課題曲の中から実際に受講生によって選ばれた作品の幾つかを、講師夏田の先導で分析していきます。作曲学的な分析方法に加え、指揮という演奏行為に即した視点からも楽曲を捉えていくことを目指します。今年は受講生の皆さんへ随時質問を投げかけつつディスカッション方式で進めたいと思いますので、受講生の皆さんは各自スコアを用意するのはもちろんのこと、ある程度譜面を読んだ上で臨まれることをお勧め致します。取り上げる楽曲や楽章については開講1週間前を目処に受講生の方にお知らせ致し、本ブログにも掲載致します。
日程・会場 (受講生の人数や予定などにより、内容や時間は変更になることがあります)
10:00-13:00 スコア・リーディング実技レッスン
15:00-19:00 楽曲分析セッション
11:00-18:00 指揮法実技レッスン
13:00-18:00 指揮法実技レッスン
(3日にいらっしゃれない受講生の場合、4日と5日に指揮法実技と一緒にスコア・リーディングを受講することも受講人数等によっては可能です。事前に事務局までお問い合わせください。)
参加費用
受講生
28,000円 (日程や受講内容において部分参加をご希望の場合、別途お問い合わせください。)
聴講生 (要事前予約・ただし人数に余裕がある場合は当日入場も可能な場合があります。)
5月3日 : 3,000円
5月4日・5日 : 各日2000円 (2日連続 : 3,000円)
お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
03-5389-0317(fax兼)
nichifutsugenon@yahoo.co.jp
受講生としてお申し込みの際には、
-お名前
-ご連絡先(メールアドレス及びお電話番号)
の他に
-音楽学習歴もしくは音楽活動歴 (簡潔なもので結構です。)
-指揮法を学んだ経験の有無 (経験有りの場合にはその内容や時期について。)
をご併記下さい。
但し昨年の第1回日仏指揮法講座に参加された方は音楽学習・活動歴や指揮法学習経験の有無などは(その後特に大きな変更点などがない場合は)ご記入不要です。
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