この度、日仏現代音楽協会とアンサンブル室町は、来たる12月25日(日)に東京文化会館小ホールにおいて行われる「メリークリスマス エリック・サティ!」公演にちなんで、出品作曲家による作曲シンポジウムを開催いたします。
25日に演奏される新作の詳細をいち早くお届けするとともに、フランスで高い評価を受ける作曲家による日本での貴重な自作解説や、気鋭の作曲家たちとともにサティの音楽について語り合う、刺激的なひとときです。ぜひお誘い合わせの上ご来場くださいませ。
25日に演奏される新作の詳細をいち早くお届けするとともに、フランスで高い評価を受ける作曲家による日本での貴重な自作解説や、気鋭の作曲家たちとともにサティの音楽について語り合う、刺激的なひとときです。ぜひお誘い合わせの上ご来場くださいませ。
会場:東京藝術大学(台東区上野公演12―8)音楽学部5号館5―212教室
入場無料
(※ 学外者の方は、ご来場の際に音楽学部キャンパス入口の守衛室にて、シンポジウムにいらしたことを告げ建物に入るセキュリティ・ゲートを開けてもらってください。)
出演
アラン・モエーヌ(作曲家)
フロラン・キャロン=ダラス(作曲家)
アレッシオ・シルヴェストリン(作曲家・振付家・ダンサー)
青柿将大(作曲家)
木下正道(作曲家)
渋谷由香(作曲家)
台信遼(作曲家)
阿部加奈子(指揮者)
ローラン・テシュネ(チェンバロ奏者・アンサンブル室町芸術監督)他
内容
第1部:自作分析 (17:00〜18:30)
この公演のためにフランスから来日したアラン・モエーヌ氏とフロラン・キャロン=ダラス氏、そして振付家やダンサーとしても活躍するアレッシオ・シルヴェストリン氏の3人の作曲家が、それぞれ自らの音楽と新作について語る(通訳付)。
第2部 : 作曲シンポジウム (18:30〜20:00)
新作を発表するその他の作曲家たちによるシンポジウム。今回演奏される新作について、それぞれサティの音楽との関わりを交えて語ってもらった後、アンサンブル室町芸術監督のローラン・テシュネ氏や指揮者の阿部加奈子氏らも加わって、ディスカッションや質疑応答を行う。
ご予約・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
第一部 作曲家プロフィール:
アラン・モエーヌ Alain Moëne
アラン・モエーヌは、微分音に魅了され、最初の作品「四分音を使用した三重奏曲」からその可能性を探求してきた。この作品は、1967年のパリ・ビエンナーレに選ばれて作曲したものである。当時彼はまだパリ高等音楽豊饒音楽院の学生(エクリチュールと作曲)であった。その後の作品ではすべて、微分音程が主要な役割を果たすことになる。1968年にはリリー・ブーランジェ財団から奨学金を得ている。また1977年にはSacem(フランス著作権教会)主催のジョルジュ・エネスコ作曲コンクールに入賞した。彼のレパートリーには、オーケストラから室内楽まで、さらにはソロ楽器まで、あらゆる楽器編成のための作品が含まれる、また、他の文化、とりわけ日本の伝統楽器による作品もある。5人の歌手と楽器アンサンブルのための「バビロン」は、1989年の「Victoires de la Musique」(フランス版グラミー賞)にも選ばれた。1976年に「Orchestre National de France」の音楽監督に任命され、作曲活動と平行して、Radio France(フランス公共放送局)での音楽活動を続けている。
フロラン・キャロン=ダラス Florent Caron-Darras
1986年新潟生まれ。アンジェ音楽院、ペイ・ド・ロワール聖歌学校で音楽を習い始める。ソルボンヌ大学卒業後、パリ国立高等音楽院音楽学科に入学。アナリーゼ、音楽美学を学び修士号を取得。現在は同音楽院作曲科にて、ステファーノ・ジェルヴァゾーニ氏とルイス・ナオン氏に師事し、研鑽を積んでいる。2012年からアンジェ大学で教鞭を取り、音響学、20世紀の音楽史と分析のクラスを担当。2014年から、音楽民族学者シマ・アロム氏と共にグルジア音楽について研究中である。これまでに、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、アンサンブル・ミュルティラテラル、カスタリアン四重奏団によって作品が演奏され、フランスのみならずイギリス、イタリアでも好評を博している。幼少の頃より親しんだピアノ、グレゴリオ聖歌、打楽器、とりわけイランの打楽器が創作活動の大切な要因となっているが、一方で写真も自身の芸術活動にとって必要不可欠な存在になっている。現代音楽グループ”Ensemble Regards”メンバーに所属している。
アレッシオ・シルヴェストリン Alessio Silvestrin
アレッシオ·シルヴェストリンは、ローザンヌ・ルードラ・ベジャール卒業。F・ヴァルダンブリーニのトリコルダーレ音楽を学ぶ。ベジャール・バレエ・ローザンヌ、リヨン国立オペラ・バレエ、フランクフルト・バレエ団にて、ダンサー・振付家・作曲家として活動。フォーサイス・カンパニーにて客演。愛知芸術文化センター、YCAM、Noism、新国立劇場、セルリアンタワー能楽堂、ヴェニス・ビエンナーレ、ロワイヨモン財団の委嘱により作曲、サンフランシスコのオーディブル・シティーズ・作曲コンペティションで一等賞を受賞。
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