ストラスブール音楽院の教授で、日仏現代音楽協会名誉会員の小林真理先生による声楽マスタークラスが、今年も7月31日に門前仲町のシンフォニー・サロンにて開催されました。今回は受講者5名とピアニスト3名の参加で、学生や社会人、留学準備の方など、様々な生徒が学びを求めて集まりました。
真理先生のマスタークラスの特徴と申し上げてよいかと思いますが、レッスンで取り扱われる言語、作曲家が多岐にわたります。今回もシューマンのリート(ドイツ語)、フォーレ、サンサーンス、デュパルク、ドビュッシーのメロディ(フランス語)、ベッリーニやモーツァルトのオペラ・アリア(イタリア語)、コープランドのフォーク・ソング(英語)など、さまざまな時代やスタイルを持った、興味深い作品が並びました。
真理先生のレッスンは、細やかな声楽のテクニックの指導だけではなく、そこから音楽や詩の世界、楽譜の読み解き方、ピアノとのアンサンブルのポイント・・・等々と広がっていき、毎回レッスンの時間が足りなくなるほど、いつも全力投球です。
海水浴が大好きで、夏の向日葵のような、ユーモアの絶えない真理先生にぜひ会いにいらしてください。声楽を専門とされない方にも、ご参加いただけましたら嬉しいです。
高橋淑子(声楽家)
ニース音楽アカデミー最終日のレセプションにて