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2016年12月7日水曜日

作曲シンポジウム「アンサンブル室町による メリークリスマス エリック・サティ! 公演によせて」開催のお知らせ


この度、日仏現代音楽協会とアンサンブル室町は、来たる12月25日(日)に東京文化会館小ホールにおいて行われる「メリークリスマス エリック・サティ!」公演にちなんで、出品作曲家による作曲シンポジウムを開催いたします。
25日に演奏される新作の詳細をいち早くお届けするとともに、フランスで高い評価を受ける作曲家による日本での貴重な自作解説や、気鋭の作曲家たちとともにサティの音楽について語り合う、刺激的なひとときです。ぜひお誘い合わせの上ご来場くださいませ。

日時:2016年12月21日(水) 17時〜20時
会場:東京藝術大学(台東区上野公演12―8)音楽学部5号館5―212教室
入場無料
  (※ 学外者の方は、ご来場の際に音楽学部キャンパス入口の守衛室にて、シンポジウムにいらしたことを告げ建物に入るセキュリティ・ゲートを開けてもらってください。)

出演
アラン・モエーヌ(作曲家)
フロラン・キャロン=ダラス(作曲家)
アレッシオ・シルヴェストリン(作曲家・振付家・ダンサー)
青柿将大(作曲家)
木下正道(作曲家)
渋谷由香(作曲家)
台信遼(作曲家)
阿部加奈子(指揮者)
ローラン・テシュネ(チェンバロ奏者・アンサンブル室町芸術監督)他

内容
第1部:自作分析 (17:00〜18:30)
この公演のためにフランスから来日したアラン・モエーヌ氏とフロラン・キャロン=ダラス氏、そして振付家やダンサーとしても活躍するアレッシオ・シルヴェストリン氏の3人の作曲家が、それぞれ自らの音楽と新作について語る(通訳付)。

第2部 : 作曲シンポジウム (18:30〜20:00)
新作を発表するその他の作曲家たちによるシンポジウム。今回演奏される新作について、それぞれサティの音楽との関わりを交えて語ってもらった後、アンサンブル室町芸術監督のローラン・テシュネ氏や指揮者の阿部加奈子氏らも加わって、ディスカッションや質疑応答を行う。




ご予約・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局  


第一部 作曲家プロフィール:


アラン・モエーヌ Alain Moëne


アラン・モエーヌは、微分音に魅了され、最初の作品「四分音を使用した三重奏曲」からその可能性を探求してきた。この作品は、1967年のパリ・ビエンナーレに選ばれて作曲したものである。当時彼はまだパリ高等音楽豊饒音楽院の学生(エクリチュールと作曲)であった。その後の作品ではすべて、微分音程が主要な役割を果たすことになる。1968年にはリリー・ブーランジェ財団から奨学金を得ている。また1977年にはSacem(フランス著作権教会)主催のジョルジュ・エネスコ作曲コンクールに入賞した。彼のレパートリーには、オーケストラから室内楽まで、さらにはソロ楽器まで、あらゆる楽器編成のための作品が含まれる、また、他の文化、とりわけ日本の伝統楽器による作品もある。5人の歌手と楽器アンサンブルのための「バビロン」は、1989年の「Victoires de la Musique(フランス版グラミー賞)にも選ばれた。1976年に「Orchestre National de France」の音楽監督に任命され、作曲活動と平行して、Radio France(フランス公共放送局)での音楽活動を続けている。

フロラン・キャロン=ダラス Florent Caron-Darras


1986年新潟生まれ。アンジェ音楽院、ペイ・ド・ロワール聖歌学校で音楽を習い始める。ソルボンヌ大学卒業後、パリ国立高等音楽院音楽学科に入学。アナリーゼ、音楽美学を学び修士号を取得。現在は同音楽院作曲科にて、ステファーノ・ジェルヴァゾーニ氏とルイス・ナオン氏に師事し、研鑽を積んでいる。2012年からアンジェ大学で教鞭を取り、音響学、20世紀の音楽史と分析のクラスを担当。2014年から、音楽民族学者シマ・アロム氏と共にグルジア音楽について研究中である。これまでに、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、アンサンブル・ミュルティラテラル、カスタリアン四重奏団によって作品が演奏され、フランスのみならずイギリス、イタリアでも好評を博している。幼少の頃より親しんだピアノ、グレゴリオ聖歌、打楽器、とりわけイランの打楽器が創作活動の大切な要因となっているが、一方で写真も自身の芸術活動にとって必要不可欠な存在になっている。現代音楽グループ”Ensemble Regards”メンバーに所属している。

アレッシオ・シルヴェストリン Alessio Silvestrin


アレッシオ·シルヴェストリンは、ローザンヌ・ルードラ・ベジャール卒業。F・ヴァルダンブリーニのトリコルダーレ音楽を学ぶ。ベジャール・バレエ・ローザンヌ、リヨン国立オペラ・バレエ、フランクフルト・バレエ団にて、ダンサー・振付家・作曲家として活動。フォーサイス・カンパニーにて客演。愛知芸術文化センター、YCAMNoism、新国立劇場、セルリアンタワー能楽堂、ヴェニス・ビエンナーレ、ロワイヨモン財団の委嘱により作曲、サンフランシスコのオーディブル・シティーズ・作曲コンペティションで一等賞を受賞。


2016年12月4日日曜日

会員の後援演奏会情報(2016年12月~)

アンサンブル室町公演
「メリークリスマス  エリック・サティ!」
Merry Christmas Mr. Erik Satie!



本公演でアンサンブル室町は偉大な作曲家エリック・サティ(1866-1925)の生誕150周年をクリスマス当日に盛大にお祝いします!彼の芸術は多様で不可分である為、本公演でも様々な芸術表現を通してオマージュを捧げることになります。
10名の作曲家による委嘱作品とサティ作品の抜粋を演奏、ソプラニスタ岡本知高の謡い、浅井信好のダンスに加え日本舞踊、サティの詩の朗読、そしてジャグリングのパフォーマンスが織り交ぜられます。東京文化会館小ホールがサーカス小屋の様に華やかな空間に変わり、エリック・サティらしい、楽しい一時をお届け致しますので是非お越し下さい!

開催日時:2016年12月25日(日)開場15:30 開演16:00
会場:東京文化会館小ホール 
チケット:前売り一般4,000円/前売り学生2,500円
当日一般4,500円/当日学生3,000円(全席自由)

プログラム(委嘱作品、世界初演):

アラン・モエーヌ/アレッシオ・シルヴェストリン
青柿将大/川島素晴/木下正道/渋谷由香/鈴木純明
ゼミソン・ダリル/台信遼(会員)フロラン・キャロン=ダラス(会員)
サティ作品抜粋(ローラン・テシュネ編曲):「スポーツと気晴らし」「ソクラテス」ほか


指揮:阿部加奈子(協会会長)
ソプラニスタ:岡本知高、フォルテピアノ:小倉貴久子
チェンバロ・芸術監督:ローラン・テシュネ(会員)
ダンス:浅井信好、日本舞踊:花柳美輝風/藤間豊彦
ジャグリング:Ai/KAZ/SHOGUN、口笛:青柳呂武
朗読:ディディエ・ダブロフスキ/中山マリ/萬浪大輔
プレゼンテーション:岩切正一郎/末吉保雄/関根敏子

演奏:アンサンブル室町(28名)
澄川武史(能管)、あかる潤(篠笛)、黒田鈴尊(尺八)、
三浦元則(篳篥)、中村華子(笙)、久保田晶子(琵琶)、
田中奈央一/中島裕康/平田紀子/日原暢子/日吉章(箏)、
村澤丈児(胡弓)、守啓伊子(三味線)、安部真結/山口晃太朗(打楽器)


菅沼起一(リコーダー)、菊池かなえ(トラヴェルソ)、橋本晋哉(セルパン・会員)
内田光音/田宮亮(オルガン)、村尾芽衣(チェンバロ)、篠田浩美(パーカッション)、
須賀麻里江/高岸卓人(バロックヴァイオリン)、エマニュエル・ジラール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、山澤慧/山田慧(バロックチェロ)、山田岳(バロックギター・リュート)

照明:松本永(eimatsumoto.Co.Ltd) 舞台監督:浜田和孝

詳細情報:http://www.ensemblemuromachi.or.jp/

制作:PolyArts






柴田南雄 生誕百周年記念 〜唄には歌詞がある〜
小林真理 メゾ・ソプラノ リサイタル



開催日時:2017年1月6日(金)開場18:30 開演19:00
会場:音楽の友ホール(神楽坂駅徒歩2分)
チケット:一般3,500円/学生1,500円

プログラム:
第一部  現代音楽への道
  グスタフ・マーラー:子供の不思議な魔法の角笛 より
  アルバン・ベルク:4つの歌曲
第二部  柴田南雄の歌曲
  柴田南雄:優しき歌
第三部  現代から未来へ
  ジョン・ケージ:18回の春を迎えた陽気な未亡人
  チャールズ・アイヴズ:歌曲
  オリヴィエ・メシアン:ハラウイ より
  イザヴェル・アプリケール:キュリー夫人の日記
  フィリップ・ルルー:いとしい人へ
  松宮圭太(会員):新作世界初演

演奏:
小林真理(メゾ・ソプラノ、協会名誉会員)、棚田文紀(ピアノ)

お申し込み・お問い合わせ:柴田南雄生誕百周年記念リサイタル実行委員会
tel : 03-3705-4413(安江)mail:yukominchin@gmail.com

主催:柴田南雄生誕百周年記念リサイタル実行委員会
後援:新宿区、日仏現代音楽協会、日本女性作曲家連盟
助成:NOMURA 野村財団