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2016年12月7日水曜日

作曲シンポジウム「アンサンブル室町による メリークリスマス エリック・サティ! 公演によせて」開催のお知らせ


この度、日仏現代音楽協会とアンサンブル室町は、来たる12月25日(日)に東京文化会館小ホールにおいて行われる「メリークリスマス エリック・サティ!」公演にちなんで、出品作曲家による作曲シンポジウムを開催いたします。
25日に演奏される新作の詳細をいち早くお届けするとともに、フランスで高い評価を受ける作曲家による日本での貴重な自作解説や、気鋭の作曲家たちとともにサティの音楽について語り合う、刺激的なひとときです。ぜひお誘い合わせの上ご来場くださいませ。

日時:2016年12月21日(水) 17時〜20時
会場:東京藝術大学(台東区上野公演12―8)音楽学部5号館5―212教室
入場無料
  (※ 学外者の方は、ご来場の際に音楽学部キャンパス入口の守衛室にて、シンポジウムにいらしたことを告げ建物に入るセキュリティ・ゲートを開けてもらってください。)

出演
アラン・モエーヌ(作曲家)
フロラン・キャロン=ダラス(作曲家)
アレッシオ・シルヴェストリン(作曲家・振付家・ダンサー)
青柿将大(作曲家)
木下正道(作曲家)
渋谷由香(作曲家)
台信遼(作曲家)
阿部加奈子(指揮者)
ローラン・テシュネ(チェンバロ奏者・アンサンブル室町芸術監督)他

内容
第1部:自作分析 (17:00〜18:30)
この公演のためにフランスから来日したアラン・モエーヌ氏とフロラン・キャロン=ダラス氏、そして振付家やダンサーとしても活躍するアレッシオ・シルヴェストリン氏の3人の作曲家が、それぞれ自らの音楽と新作について語る(通訳付)。

第2部 : 作曲シンポジウム (18:30〜20:00)
新作を発表するその他の作曲家たちによるシンポジウム。今回演奏される新作について、それぞれサティの音楽との関わりを交えて語ってもらった後、アンサンブル室町芸術監督のローラン・テシュネ氏や指揮者の阿部加奈子氏らも加わって、ディスカッションや質疑応答を行う。




ご予約・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局  


第一部 作曲家プロフィール:


アラン・モエーヌ Alain Moëne


アラン・モエーヌは、微分音に魅了され、最初の作品「四分音を使用した三重奏曲」からその可能性を探求してきた。この作品は、1967年のパリ・ビエンナーレに選ばれて作曲したものである。当時彼はまだパリ高等音楽豊饒音楽院の学生(エクリチュールと作曲)であった。その後の作品ではすべて、微分音程が主要な役割を果たすことになる。1968年にはリリー・ブーランジェ財団から奨学金を得ている。また1977年にはSacem(フランス著作権教会)主催のジョルジュ・エネスコ作曲コンクールに入賞した。彼のレパートリーには、オーケストラから室内楽まで、さらにはソロ楽器まで、あらゆる楽器編成のための作品が含まれる、また、他の文化、とりわけ日本の伝統楽器による作品もある。5人の歌手と楽器アンサンブルのための「バビロン」は、1989年の「Victoires de la Musique(フランス版グラミー賞)にも選ばれた。1976年に「Orchestre National de France」の音楽監督に任命され、作曲活動と平行して、Radio France(フランス公共放送局)での音楽活動を続けている。

フロラン・キャロン=ダラス Florent Caron-Darras


1986年新潟生まれ。アンジェ音楽院、ペイ・ド・ロワール聖歌学校で音楽を習い始める。ソルボンヌ大学卒業後、パリ国立高等音楽院音楽学科に入学。アナリーゼ、音楽美学を学び修士号を取得。現在は同音楽院作曲科にて、ステファーノ・ジェルヴァゾーニ氏とルイス・ナオン氏に師事し、研鑽を積んでいる。2012年からアンジェ大学で教鞭を取り、音響学、20世紀の音楽史と分析のクラスを担当。2014年から、音楽民族学者シマ・アロム氏と共にグルジア音楽について研究中である。これまでに、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、アンサンブル・ミュルティラテラル、カスタリアン四重奏団によって作品が演奏され、フランスのみならずイギリス、イタリアでも好評を博している。幼少の頃より親しんだピアノ、グレゴリオ聖歌、打楽器、とりわけイランの打楽器が創作活動の大切な要因となっているが、一方で写真も自身の芸術活動にとって必要不可欠な存在になっている。現代音楽グループ”Ensemble Regards”メンバーに所属している。

アレッシオ・シルヴェストリン Alessio Silvestrin


アレッシオ·シルヴェストリンは、ローザンヌ・ルードラ・ベジャール卒業。F・ヴァルダンブリーニのトリコルダーレ音楽を学ぶ。ベジャール・バレエ・ローザンヌ、リヨン国立オペラ・バレエ、フランクフルト・バレエ団にて、ダンサー・振付家・作曲家として活動。フォーサイス・カンパニーにて客演。愛知芸術文化センター、YCAMNoism、新国立劇場、セルリアンタワー能楽堂、ヴェニス・ビエンナーレ、ロワイヨモン財団の委嘱により作曲、サンフランシスコのオーディブル・シティーズ・作曲コンペティションで一等賞を受賞。


2016年12月4日日曜日

会員の後援演奏会情報(2016年12月~)

アンサンブル室町公演
「メリークリスマス  エリック・サティ!」
Merry Christmas Mr. Erik Satie!



本公演でアンサンブル室町は偉大な作曲家エリック・サティ(1866-1925)の生誕150周年をクリスマス当日に盛大にお祝いします!彼の芸術は多様で不可分である為、本公演でも様々な芸術表現を通してオマージュを捧げることになります。
10名の作曲家による委嘱作品とサティ作品の抜粋を演奏、ソプラニスタ岡本知高の謡い、浅井信好のダンスに加え日本舞踊、サティの詩の朗読、そしてジャグリングのパフォーマンスが織り交ぜられます。東京文化会館小ホールがサーカス小屋の様に華やかな空間に変わり、エリック・サティらしい、楽しい一時をお届け致しますので是非お越し下さい!

開催日時:2016年12月25日(日)開場15:30 開演16:00
会場:東京文化会館小ホール 
チケット:前売り一般4,000円/前売り学生2,500円
当日一般4,500円/当日学生3,000円(全席自由)

プログラム(委嘱作品、世界初演):

アラン・モエーヌ/アレッシオ・シルヴェストリン
青柿将大/川島素晴/木下正道/渋谷由香/鈴木純明
ゼミソン・ダリル/台信遼(会員)フロラン・キャロン=ダラス(会員)
サティ作品抜粋(ローラン・テシュネ編曲):「スポーツと気晴らし」「ソクラテス」ほか


指揮:阿部加奈子(協会会長)
ソプラニスタ:岡本知高、フォルテピアノ:小倉貴久子
チェンバロ・芸術監督:ローラン・テシュネ(会員)
ダンス:浅井信好、日本舞踊:花柳美輝風/藤間豊彦
ジャグリング:Ai/KAZ/SHOGUN、口笛:青柳呂武
朗読:ディディエ・ダブロフスキ/中山マリ/萬浪大輔
プレゼンテーション:岩切正一郎/末吉保雄/関根敏子

演奏:アンサンブル室町(28名)
澄川武史(能管)、あかる潤(篠笛)、黒田鈴尊(尺八)、
三浦元則(篳篥)、中村華子(笙)、久保田晶子(琵琶)、
田中奈央一/中島裕康/平田紀子/日原暢子/日吉章(箏)、
村澤丈児(胡弓)、守啓伊子(三味線)、安部真結/山口晃太朗(打楽器)


菅沼起一(リコーダー)、菊池かなえ(トラヴェルソ)、橋本晋哉(セルパン・会員)
内田光音/田宮亮(オルガン)、村尾芽衣(チェンバロ)、篠田浩美(パーカッション)、
須賀麻里江/高岸卓人(バロックヴァイオリン)、エマニュエル・ジラール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、山澤慧/山田慧(バロックチェロ)、山田岳(バロックギター・リュート)

照明:松本永(eimatsumoto.Co.Ltd) 舞台監督:浜田和孝

詳細情報:http://www.ensemblemuromachi.or.jp/

制作:PolyArts






柴田南雄 生誕百周年記念 〜唄には歌詞がある〜
小林真理 メゾ・ソプラノ リサイタル



開催日時:2017年1月6日(金)開場18:30 開演19:00
会場:音楽の友ホール(神楽坂駅徒歩2分)
チケット:一般3,500円/学生1,500円

プログラム:
第一部  現代音楽への道
  グスタフ・マーラー:子供の不思議な魔法の角笛 より
  アルバン・ベルク:4つの歌曲
第二部  柴田南雄の歌曲
  柴田南雄:優しき歌
第三部  現代から未来へ
  ジョン・ケージ:18回の春を迎えた陽気な未亡人
  チャールズ・アイヴズ:歌曲
  オリヴィエ・メシアン:ハラウイ より
  イザヴェル・アプリケール:キュリー夫人の日記
  フィリップ・ルルー:いとしい人へ
  松宮圭太(会員):新作世界初演

演奏:
小林真理(メゾ・ソプラノ、協会名誉会員)、棚田文紀(ピアノ)

お申し込み・お問い合わせ:柴田南雄生誕百周年記念リサイタル実行委員会
tel : 03-3705-4413(安江)mail:yukominchin@gmail.com

主催:柴田南雄生誕百周年記念リサイタル実行委員会
後援:新宿区、日仏現代音楽協会、日本女性作曲家連盟
助成:NOMURA 野村財団

2016年11月5日土曜日

会員の後援演奏会および出演情報(2016年11月)


サティとともに霊感から霊界へ
Du mysticisme à l’autre rive, avec Satie
2016年11月10日(木)20時開演
パリ日本文化会館大ホール
チケット : 15ユーロ / 割引料金 13ユーロ / MCJP会員 11ユーロ

指揮者・矢崎彦太郎氏プロデュースのコンサート
今年は、世紀末からベル・エポックにかけて活躍し、奇才とも奇人とも呼ばれたエリック・サティ生誕150周年にあたります。ヴァグナーに始まる後期ロマン派の豊潤な表現に反骨し、ギリシア彫刻の白い大理石を思わせる簡明直截な語法は、一切の夾雑物を排した霊感そのもの。この様式はドビュッシーやフランス6人組に多大な影響を与えました。サティの作品を額縁に据え、霊妙な世界を展開する日本人作曲家の個性豊かな作品を紹介いたします。
矢崎彦太郎

【プログラム】(曲目及び出演者)
サティ:グノシエンヌ No.4 〜菅野潤(ピアノ)
サティ: グノシエンヌ No.5 〜Patrick Zygmanowski(ピアノ)
吉田進:木霊 〜渡邊篤子(ヴァイオリン)
サティ:右と左に見えるもの(眼鏡なしで)〜渡邊篤子(ヴァイオリン)、菅野潤(ピアノ)
サティ:ソクラテスの肖像 〜小林真理(メゾソプラノ・協会名誉会員)
武蔵野 〜石田克佳(琵琶)
ほか


丹波明(協会名誉顧問):楽劇「白峯」奉納版
長谷川暁生 (tenor) 竹内源 (baryton) Patrick Zygmanowski (piano)
Pascale Rousse-Lacordaire (ondes Martenot) Claude Pavy (guitare)
Maxime Maillot (percussions) 西澤麻央 (soprano) 足立藍 (soprano) 小林真理  (alto)
筧明絵 (alto) 石山賢伍 (tenor) Guillaume Zabé (tenor) 浜田広志 (baryton) Sévag Tachdjian (baryton)


矢崎彦太郎 (chef d’orchestre)

詳細情報・お問い合わせ:http://mcjp.fr/ja/agenda/du-mysticisme-a-lautre-rive-avec-satie





Moral and Immoral (道徳と背徳)
2016年11月20日(日)14時開演
OAGホール(東京・赤坂)
チケット:一般  ¥3,000(全席自由)

プログラム: 
Bach: Partita No.2 Sinfonia, Concert in F minor BWV1056
Schumann: Frauenliebe und Leben
Duparc: L'invitation au voyage, La vie antérieure (Baudelaire " Les fleurs du Mal)
L. Berio: 4 canzoni poporari
Chopin: Andante Spirato & Grande Plonaise Brillante 

出演:
中村香織(歌、会員)Slavomir Stanislaw Kowalewski(ピアノ)他

ご予約・お問い合わせ

kaori.nakamura※hotmail.fr(※を@に替えてください)






14e Avance 
VOIX AVANCE vol. II
2016年11月23日(水・祝)18時開演(17:30開場)
JTアートホール アフィニス(東京メトロ銀座線虎ノ門駅、溜池山王駅)
チケット:一般  ¥3,000(全席自由)

プログラム

・黒田崇弘:Aggregate
・高橋幸代:溶けてゆくカタチ II ~長田弘の詩に寄せて~
・萩森英明:パッサカリア
深見麻悠子(作曲・会員):「Windsor 12692v」によるパラフレーズ
・真島圭作曲:Madrigale Diatonico
・山田香作曲:ASOBU-ASOBOU-ASOBEST ~どうやって遊ぶ? ver.5.0

出演:
女声合唱団「暁(あかつき)」
混声合唱団「空(くう)」
指揮:西川竜太

アヴァンス アドバイザー:福士則夫(協会名誉顧問)










日伊国交樹立150周年記念コンサート
デュオリサイタルシリーズVol.3 ピアノ×ピアノ~日本とイタリアの音楽~
11月26日(土)15時開演 イタリア文化会館東京 アニエッリホール 
11月27日(日)14時開演 5/R Hall&Gallery 名古屋
チケット:前売り 3,000円/当日 3,500円/大学生 2,000円、高校生以下 1,500円(いずれも前売りのみ)

プログラム(全て連弾)
モーツァルト:フィガロの結婚 序曲
別宮貞雄:北国の祭り
内田祥子:沖縄の音階によるイントロダクション、フーガ、カチャーシー(委嘱初演)
イアンニッティ:地中海の響き(委嘱初演)
カゼッラ:あやつり人形
レスピーギ:ローマの松

出演:
ジュリアーノ・アドルノ(イタリアグロッセート音楽財団及び音楽院教授、ピアニスト)
平野裕樹子(ピアニスト・会員)





2016年9月25日日曜日

会員の後援演奏会情報(2016年10月)

Tokyo Ensemnable Factory vol.7『望月京の音世界』vol.1 - 室内楽 -



今や日本を代表する作曲家として各方面に知られ、持ち前のクリエイティヴな音楽感によってとりわけ若い世代に支持されている望月京の室内楽を存分にお楽しみいただける一夜です。今回、作曲者自身による構成プログラミングが実現し、望月京が真に自分の音楽の在り方、聴き方を提示した非常に貴重な演奏会になる予定でございます。

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2016年10月6日(木)19:00開演(18:30開場)
杉並公会堂小ホール(中央線「荻窪」駅下車)
チケット:一般 3,000円  学生 2,000円(全席自由、当日500円増)

プログラム(本公演は休憩無しで行います):
素粒子―インテルメッツィ III (2010)  Quark - Intermezzi III
Percussion 上野信一

トッカータ (2005) Toccata
Recorder 鈴木俊哉/箏 吉澤延隆

青い森にて (1998) Au bleu bois
Oboe 大植圭太郎

インテルメッツィV (2013) Intermezzi V
Accordion 大田智美/Viola 藤原歌花

赤い大地 (2005) Terres rouges
Violin 亀井庸州、松岡麻衣子、Viola 藤原歌花、Violoncello 細井 唯


【作曲者からの言葉】
巷に音楽があふれ、喧噪の中で聞き流されてゆく状況で、だれに向けて、何のために、何を書くのか?
近江典彦さん(Tokyo Ensemnable Factory 代表・音楽監督)の肝煎で、このたび、独奏から4 人までの小さな編成による5 つの作品が演奏されることになり、改めて顧みると、90 年代後半に職業作曲家として活動し始めた頃から、私は常に、「言葉や理屈を超えたところで何かが理解できる感覚」を求めて音楽をつくってきたのだ、と気づきました。
聴きにきてくださるみなさま、演奏してくださる盟友たちと、音楽を介して言葉を超えた意識や感覚の交歓ができるならば、これほどの僥倖はありません。
望月京

ご予約・詳細情報:https://www.ensemnable-factory.com/TEF/concert/20161006

助成:芸術文化振興協会
協力:(学)東京音楽大学(株)東京コンサーツ
主催:Tokyo Ensemnable Factory
後援:日本現代音楽協会、日仏現代音楽協会

2016年9月8日木曜日

小林真理先生 マスタークラス受講生募集&体験レポート

9月19日(月・祝)、20日(火)に行われる、小林真理先生のマスタークラス。沢山のお申し込み・お問い合わせをいただき、誠に有難うございます。
受講生の定員が残り僅かとなっておりますので、ご興味をお持ちの方はどうぞお早めに事務局までお問い合わせくださいませ。

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日時
2016年9月19日(祝・月)、20日(火)
両日とも13時〜20時

会場
川崎市内の練習室
※お申込時にメールにてご案内いたします。

対象
受講生   
- 声楽を専門的に学ばれている方
- フランス歌曲やフランス語オペラを学ばれたい方
- 声楽分野でフランスへの留学を希望されている方
- フランスにおける声楽教育を体験されたい方
- 声楽の初心者やアマチュアで学ばれている方

聴講生
-専門的な知識の有無にかかわらず、興味のある方はどなたでもご見学可能です。メールにて事務局までお申し込みください。
-レッスンの妨げにならない範囲での入退場は自由です(お申し込み後に当日のタイムテーブルをお送りいたします)。

レッスン形式
- 原則としてお一人様1時間の個人レッスンとなります。上記の日時内でご希望の時間帯を、お申し込み時にお知らせ下さい。お一人で2時間続けての受講や、2日間にわたって複数枠の受講も可能です。
- 受講曲目は自由です。2、3曲程度ご用意下さい。事前に講師ともご相談いただけます。
- 伴奏者はご自分でお連れいただくか、協会事務局からのご紹介も可能です(紹介の場合の奏者への謝礼は、1枠につき5,000円となります)。
-受講生は、他の受講生のレッスンも自由にご見学いただけます。

参加費
-受講料 : 22,000円(複数枠をお申し込みの場合、2枠目からは各18,000円)
-聴講料 : 各日2,000円、両日で3,000円


お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局






・先月、地中海に浮かぶコルシカ島にて行われた小林真理先生のマスタークラスに参加された生徒の方から、体験レポートをお寄せいただきました。こちらもぜひ御覧ください。

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16e édition Les Rencontres de Calenzana 小林真理先生マスタークラス体験レポート
和田 乃里恵

美しく青く晴れた空、夕暮れには赤に染まる山々、透き通り信じられないほどの色の変化を見せる海、無数の星々、なにより軽やかな空気に囲まれたコルシカ島カレンツァーナで音楽三昧の日々を過ごすことができ、とても幸せな夏でした。

8月17日から22日までの滞在の間ずっと快晴で、私たち受講生は着いたその日からほぼいつも真理先生に同行し、音楽祭の期間中は毎晩開催される Musique classique et contemporaine の演奏会に通い、Calenzana の市役所で毎日午前・午後とご存じ先生のエネルギッシュなレッスンを受け、オレンジの木の下で直前まで舞台で演奏していた奏者達と土地の名産を食し、海で泳ぎ、山でハイキングをし、コロンブスが立ち寄った町 Calvi や付近の村を散策し(レモネードが美味しいです!)、真理先生の二夜の演奏会を聴き、最終日には棚田さんの伴奏で演奏を披露、という充実した日々でした。

先生のマスタークラスでは、発声のあとに各自で用意した曲を歌い、それぞれのアドバイスを皆で一緒に聴き合います。自分が歌うだけでなく仲間のレッスンを聞くことも先生は大変重視しておられ、それは自分が夢中になっているときには分からなくなりがちな歌の要素が明確になる大切な時間で、長く師事させて頂いておりますが毎回気づきがあり、自分自身を発見したり驚いたり、面白いと思います。もちろん、若いうちに早くから身に付けるに越したことはありませんが、できる範囲で歌い続けたいとも思います。

18日には今回の音楽祭のプログラムの表紙にもなった作曲家、今年で生誕150周年を迎えるE.Satie にちなんで HOMMAGE À ERIK SATIEと題された真理先生とピアニストの棚田文紀さんによる演奏会が、眼下に素晴らしい眺望の広がる Église de Zilia で開かれました。お客様も楽しみに聴きにいらしているご様子で会場は盛況、歌の素晴らしかったことだけでなく、コルシカ島の大自然の力にも劣らないと思うような爆発的エネルギーを感じる瞬間がありました。前半の G.Mahler の  Des Knaben Wunderhorn の後、後半最後のCharles Ivesの Melodies がそれで、私などは怖ささえ覚える程の迫力でした。
真理先生はそのあと皆と食事を済ませられ、翌朝からは受講生のレッスン、21日の夜には音楽祭の主会場である Calenzana  Église Saint-Blaise で W.A.Mozart のオペラアリアをクラリネットの Domminique Vidal、ピアノのDenisPascal との共演で歌い、低音から高音までの超絶技巧に想いを込めて届けてくださいました。

最終日の受講生による演奏披露には、土地の方々や役所の方、そして真理先生も数々の映画音楽でコラボレーションされている、コルシカ島の男声コーラスグループ A Filettaの一員で音楽祭のDirecteur Artistiqueでもある Jean Sicuraniさんも聴きに来てくださり、私は彼らの新作CD「castelli」にサインをもらい大満足でした。G.Fauré の mandoline も歌うことができましたし、今回教えを受けて気づいた感覚を忘れずに、今後の励みにしたいと思います。私たち受講生5人は、この短い期間に日本語「あんたがたどこさ」(夏田昌和編曲)の合唱にも取り組み、無謀にも勇敢に披露しましたが…是非もう一度機会を頂きたいです。

最後になりましたが、今回このような貴重な機会を設けてくださった真理先生に心より感謝申し上げます。
受講生の伴奏もしてくださった棚田さん、楽しく一緒に過ごした皆さん、夢のような贅沢な時間を本当に有難うございました。


2016年9月1日木曜日

会員の後援演奏会情報(2016年9月)

ROSCO15周年記念リサイタル 















アメリカの偉大な抽象表現主義の作家マーク・ロスコの名前に名を冠して結成した「ROSCO」。気が付けば15年の歳月が経ちました。ロスコの作品の二色の色彩のように、二人の個性を照らしあいながら過ぎた15年、その間に生まれた沢山の作品、多くの出会いに感謝し、15周年記念リサイタルを開催致します。

今回のプログラムで取り上げるのは、現代音楽界の巨匠スイスのホリガー、ロシア(タタール)のグバイドゥーリナ、そして20世紀音楽の先駆者としての評価が高まる近代チェコの作曲家ヤナーチェク。三人の音楽は何れも、音がそれ自体に完結せず、背後に濃密な情感や豊かな精神性あるいは物語といったものの存在を感じさせる人間味溢れた雄弁な音楽です。
日本の作曲界からは、斉木由美の揺るぎない強靭な意思の力を漲らせたピアノ・ソロ作品の東京初演と新鋭坂東祐大への委嘱新作。
また、意欲的な活動で独自の世界を作り上げるドイツの作曲家マーンコプフのヴァイオリン・ソロ作品を紹介します。是非ご来場くださいませ!

日時:2016年9月23日[金] 19時開演(18時30分開場)
会場:東京オペラシティリサイタルホール
チケット:全自由席 一般 3,000円 学生 2,500円

演奏:
ROSCO:大須賀かおり(ピアノ・会員)甲斐史子(ヴァイオリン・会員)

プログラム:
Leos Janacek/Violin Sonata(1914/1921)
Claus-Steffen Mahnkopf/Wladimir(1993)
Sofia Gubaidulina/Dancer on a Tightrope(1993/1995)
Heinz Holliger/Lieder ohne Worte(1985-1994)
斉木由美(会員)/歓・JOY(2014)
坂東祐大/(委嘱新作2016)


主催:ROSCO(大須賀かおり 甲斐史子)
後援:日本現代音楽協会 日仏現代音楽協会 桐朋学園音楽部門同窓会 関西桐朋会


2016年8月19日金曜日

第3回楽曲分析講座&コンフェランス開催のお知らせ

*9月4日に行われる松宮圭太氏による楽曲分析講座は、ご予約いただいた人数が定員に達しましたので、聴講の募集を終了させていただきました。たくさんのお申込み・お問い合わせをいただき、誠に有り難うございました。

第一線で活躍する講師による、日仏現代音楽協会の楽曲分析講座。第三回の講師を務めていただくのは、フランス在住の作曲家、松宮圭太さんです。松宮さんはパリ国立高等音楽院の第二高等課程作曲専攻を修了して作曲と楽曲分析のプリを取得されるとともに、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)の作曲研究課程も修了されました。この9月からは、フランス学士院および芸術アカデミーの指名により、マドリードのカサ・ド・ヴェラスケスに滞在される予定です。

松宮圭太:
京都市出身の作曲家。愛知県立芸術大学卒業後、東京芸術大学大学院にて古川聖、夏田昌和に作曲を学び、ロームミュージックファンデーション奨学生として渡仏。パリ国立高等音楽院第一高等課程作曲科および第二高等課程作曲専攻修了、作曲と楽曲分析のプリを取得し、IRCAM作曲研究課程を修了。フランス学士院および芸術アカデミーの指名により、2016年9月より在マドリード・フランス・アカデミー会員としてカサ・ド・ヴェラスケスに滞在。

フルートとハープのための「放射線状に割れた硝子」で2010年度武生作曲賞を受賞し、室内オーケストラと電子音響のための「ソリトン」で2015年度デステロス作曲コンクール(ブエノスアイレス)佳作を受賞。クラングシュプーレン音楽祭(シュヴァーツ)から委嘱を受けアンサンブルTIMFに作品が初演される他、ミクスチュール音楽祭(バルセロナ)、アルス・ムジカ(ブリュッセル)、サントル・アカント(メッス)、ブルターニュ国際サクソフォンアカデミー、統営国際音楽祭(トンヨン)、武生国際音楽祭、トーキョーワンダーサイトなどで作品が取り上げられる。2015年、舞踏集団大駱駝艦の委嘱により舞台音楽を制作。アンサンブル・ルガール創設者の一人としてパリを中心に活動、制作を続ける。日仏現代音楽協会会員。

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今回の講座では、松宮さんが長く関心を寄せてきた作曲家であり、現代音楽の大きな潮流のひとつであるスペクトル楽派の中心的人物、トリスタン・ミュライユの作品を取り上げてその書法を明らかにするほか、「鐘」というキーワードのもとにフランス音楽における音の表象の系譜をさぐる、興味深い試みをご紹介いただきます。

更に後半では、松宮さんご自身の作品について、IRCAMなどでの体験を交えながらお話しいただくほか、松宮さんが創設から携わっている音楽団体で、近年パリを中心に目覚ましい活動を展開するアンサンブル・ルガールについてもご紹介いただきます。

ローマのメディチ荘と並び称される、マドリードのカサ・ド・ヴェラスケスへの滞在が認められた、若き俊英による分析講座&コンフェランス。現代音楽の重要な語法であるスペクトル音楽や、パリを中心としたヨーロッパ音楽界の最新事情にふれる、絶好の機会です。皆様ぜひ足をお運び下さいませ。


日時
9月4日(日) 17:00 ~ 20:00 
会場:STUDIO1619 グリーンStuido (西武有楽町線「新桜台」徒歩1分)

内容(予定)
第1部:楽曲分析
・バロックから現代に至る鍵盤音楽をピックアップし、フランス音楽の鍵盤書法に見られる「鐘の音」の表象について考察する。
・トリスタン・ミュライユの作品、オーケストラと電子音響のための『時の流れを和らげるために Pour adoucir le cours du temps』における音楽書法と、コンピュータ支援による作曲について述べる。
第2部 : 自曲解説&コンフェランス
近年の自作品について、IRCAMでの研修体験や、アンサンブル・ルガールでの活動を交えて紹介する。

参加費
聴講料:¥ 2,000(要予約・定員約30名*定員に達したため、受付を終了いたしました。

専門的な知識の有無に関わらず、興味のある方はどなたでも聴講可能です。

お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局
☎ 080-2257-7595 / メール:nichifutsugenon@yahoo.co.jp
協会サイト: http://afjmc.org



2016年8月13日土曜日

第7回小林真理声楽マスタークラス 受講生募集のお知らせ

毎回ご好評をいただいている、ストラスブール音楽院教授の小林真理先生による、声楽マスタークラス。次回の開催が決定いたしましたので、お知らせいたします。
国際的な活躍を続けている小林先生、5月には東京でも矢崎彦太郎氏の指揮のもと、エリック・サティの交響劇「ソクラテス」のソリストをつとめ、大好評を博しました。
本場フランスでも高い評価を受けている小林先生のエネルギッシュかつ明快なレッスンを、ぜひ一度ご体験ください。受講生は定員に達し次第、募集を締め切らせていただきますので、ご興味をお持ちの方はお早めに事務局までお問い合わせくださいませ。

講師プロフィール 

小林真理

鎌倉市生まれ。3歳よりピアノを始め、10歳より中村浩子女史に師事し声楽を学ぶ。

1979年東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業、同大学院修士課程に進み、1981年文化放送音楽賞受賞、第1回日仏声楽コンクールに入選、フランス音楽をより深く学ぶために留学を決意し、1982年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に入学、レジーヌ・クレスパン女史に師事、1987年同音学院のオペラ科を終了、1989年にはウィリアム・クリスティ氏の指導する同音学院の古典声楽科のクラスを1等賞を得て終了する。パリ国立高等音楽院に在籍中の1983年頃より数々の国際声楽コンクールにて受賞(1984年パリのフランス歌曲国際コンクールでフォーレ賞、1988年クレルモン・フェランのオラトリオ・リート国際コンクールではリタ・シュトライヒ・記念大賞)この頃よりバロックから現代音楽に至る幅広い演奏活動を始める。
1993年には その後進学した東京芸術大学博士課程において博士論文『オリヴィエ・メシアンの歌曲研究ーハラウイを中心にー』を書き、博士号を収得する。
コンサート活動においては ピエール・ブーレーズの指揮でシヤトレ劇場でハリソン・バートウィッスルの〔メリヂアン〕のフランス初演、フランス国立管弦楽団、フィルハーモニック・オーケストラと共演、オランダのコンセルトゲボー・ホールにてシェーンベルクの〔4つのオーケストラ歌曲作品22〕、佐渡裕指揮でオーケストラ・ラムルーとマーラーの交響曲第2番、現代音楽作曲家の初演は数多く、アンサンブル・アンテルコンタンポランと数度共演、ロストロポーヴィッチの指揮で小林真理のために書かれたピヨートル・モスの〔スターバート・マーテル〕、最近ではフィリップ・ルルーの新作をロレーヌ国立管弦楽団とフランスとドイツで初演、ヨーロッパのみでなく、アメリカ、東欧、オーストラリアにてもソリストとして活躍している。オペラの分野では ジェフリー・テート指揮によるベルクの〔ルル〕の女流工芸家役、プッチーニの〔蝶々夫人〕のスズキ役、モーツァルトの〔コシ・ファン・トゥッテ〕のドラベラ役、ヴィヴァルディの世界初演〔真実の証〕のルステーナ役などを演じている。
CD録音も多数に及び、モーツァルトの〔レクイエム〕、〔マニュエル・ロ-ゼンタール歌曲集〕、〔20世紀の作曲家の編曲による世界の民謡〕などがあり、最近では、フランスを代表するサクソフォン奏者、クロード・ドラングルとの〔japanese love songs〕、メシアンの〔ハラウィ〕などがある。
1999年にフランス国家教授資格を得て現在ストラスブール地方音楽院で声楽の専任教授を勤め、ニースのアカデミー他、各国でマスタークラスを行い、後進の指導にも情熱をそそいでいる。
倉敷の大原美術館のギャラリーコンサートに計3度出演した他、2013年にはフランスの各地でオーケストラとワーグナーの「ヴェーゼンドンクの歌曲」を数回歌い、同年10月25日には東京シティフィルとプーランクのオペラ「カルメル派修道女の対話」〔演奏会形式〕の修道院長の役を歌って好評を博した。
(当協会のホームページで小林真理さんへのインタビューを掲載しております。あわせてご覧下さいませ)


日時
2016年9月19日(祝・月)、20日(火)
両日とも13時〜20時

会場
川崎市内の練習室
※お申込時にメールにてご案内いたします。

対象
受講生   
- 声楽を専門的に学ばれている方
- フランス歌曲やフランス語オペラを学ばれたい方
- 声楽分野でフランスへの留学を希望されている方
- フランスにおける声楽教育を体験されたい方
- 声楽の初心者やアマチュアで学ばれている方

聴講生
-専門的な知識の有無にかかわらず、興味のある方はどなたでもご見学可能です。メールにて事務局までお申し込みください。
-レッスンの妨げにならない範囲での入退場は自由です(お申し込み後に当日のタイムテーブルをお送りいたします)。

レッスン形式
- 原則としてお一人様1時間の個人レッスンとなります。上記の日時内でご希望の時間帯を、お申し込み時にお知らせ下さい。お一人で2時間続けての受講や、2日間にわたって複数枠の受講も可能です。
- 受講曲目は自由です。2、3曲程度ご用意下さい。事前に講師ともご相談いただけます。
- 伴奏者はご自分でお連れいただくか、協会事務局からのご紹介も可能です(紹介の場合の奏者への謝礼は、1枠につき5,000円となります)。
-受講生は、他の受講生のレッスンも自由にご見学いただけます。

参加費
-受講料 : 22,000円(複数枠をお申し込みの場合、2枠目からは各18,000円)
-聴講料 : 各日2,000円、両日で3,000円


お申し込み・お問い合わせ
日仏現代音楽協会事務局



*ヨーロッパを中心に広く活動される小林真理先生の、最近の演奏会を少しだけご紹介します。
・7月スペインはカタルーニャ地方のフリックスで行われた「スルガ音楽祭」にて、Ensemble Arcemaとともに、Isabella Urrutia、José Luis Campanaという二人の作曲家による新作世界初演のソリストをつとめられました。





・8月18日には、フランス領コルシカ島にて、「エリック・サティへのオマージュ」と題したリサイタルを催されます。詳細は以下のとおりです。

8月18日 18時開演  Zilia 教会 ( コルシカ島)
出演:小林真理 メゾソプラノ、棚田文紀 ピアノ
プログラム:マーラー、ケージ、サティ、ドビュッシー、アイヴスの歌曲



2016年6月3日金曜日

会員の後援演奏会情報(2016年6月)

瀬川裕美子ピアノリサイタルvol.5
〈肥沃の国の境界にて~線・ポリフォニー⇒・・・!?~〉





















日時:2016年 6月11日(土)16時開演/15:30開場
チケット:一般2,500円(当日500円増)学生1,500円

プログラム:
ウェーベルン:変奏曲 op.27
ベートーヴェン:ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」変ロ長調 
シューベルト:即興曲 第3番 D.935 変ロ長調
近藤譲 : 長短賦 (2009)
ブーレーズ :ソナタ第1番(1945)
近藤譲 :高窓 (1996)
ブラームス:間奏曲 op.119第1番ロ短調

出演:瀬川裕美子(ピアノ・会員)



後援:国立音楽大学東京同調会 国立音楽大学附属高等学校同窓会 
(株)松尾楽器商会 (株)トーンフォレスト BUNCADEMY 日本現代音楽協会 日仏現代音楽協会